2020/10/22 田舎と都会の格差のはなしを見てておもったこと

「今日はもう書いたぞ。」とか思わずにどんどんかいちゃおう。書かないときは書かないんだから……


とくに発言していないときでも、ネットを見たり本を読んだりして物事を考えたりしているのですが、最近なんどか話題を目にした「田舎と都会の格差」の話。

自治体レベルでもいろいろあるとは思うのですが、先日見たのは

「田舎はアクセスできる文化的な施設などが少ないから、都会に比べて不利」という話。

これについては、「田舎は車に乗っていかなくちゃ美術館や博物館がない。親が連れていかなければ子どもたちはそういったものに触れない」「都会だって電車乗ったりあるいたりで結局車で移動するのと同じぐらいかかるし、子どもだけで行かなのは同じ。結局家庭環境」「行きたいと思った時にそこにあるってのは大違いですよ」などなど。

あと、本屋がない、テレビ局が少ない、などなどなどいろんなものに田舎は恵まれていないのだという話。


わたし、都会生まれ、田舎育ち、地方都市&東京で生活したことがあるという人間ですので、まあどのはなしも「そうだそうだ」と思いますので、どれが正しいとも間違ってるとも問題だとも問題がないとも言えませぬ。総合して結局は「その人次第だろう」て感じになっちゃうんですかね……

わたしは田舎育ちだけど、親が博物館や水族館にはよく連れて行ってくれたし、旅行もしたし、親の出身地への移動により別の地域にも触れることができたし。まあ田舎で育った中では少数派の恵まれた環境にいたと思います。あと、買い物好きでよく出かける家族だったし、近所で買い物は知り合いに絶対出会うのでそれを避けて毎週のように周辺の街や県外の大き目なショッピングセンターへ行っていました。本屋も絶対行く。

都会でも、美術館映画館博物館書店などに興味のない親だったら全くいかないだろうね。その場合、親戚とか友人に文化活動が好きな人がいれば、一緒に行ったりするかもしれない。その時ちかくにいくらでもあるからいいよね。地域の小さな郷土博物館でも結構展示替えがあったりするレベルの施設が多い気がするので、ご近所の無料開放施設だけでも相当学べそうなのも東京23区内に住んでて「すごいなあ」と思えるところ。区役所ギャラリーでも楽しめるしな……

両親が地元出身の幼馴染で、町内のスーパーで十分生活できるタイプだと世間が狭いかもなあ。それは田舎でも都会でもありそうだ。


「子どもの頃に『田舎は○○がない。都会はいいなあ』と思っていた」という話を結構聴いていて、子どもの頃はテレビも民法が少ない田舎では観れるアニメなど限られていて、リアルタイムで見てないので……という人もよく見かけるんだけど、私が子どもの頃にはそういうことは感じてなかったなあ。

たぶん、「何があるか知らない」って状態だったんだろう。だから「ここではそれが見られない。ほかの地域はいいなあ」って想像もしなかった。アニメの雑誌はすごくいっぱい買ってたのに、「このアニメこっちでやってない!」って悔しい思いをしたことが一回もない気がするぞ。雑誌で見て満足しちゃってたのかな。

たまに松本(長野県の中の都会)に行ったりすると、アニメグッズを売ってる書店があったりして、「見たことないものがいっぱいだ!!!」と喜んでいくつか買ってきたりはしていた。でも「都会はああいうのがあっていいなあ」とは思わなかったような気がするな……「都会にある」じゃなくて「松本にある」って感じでケースバイケースに認識してたのかな。不思議だ。


文化に触れられる、近所にある、子どもだけでも行きやすい、などという観点からいうと、今まで住んだ中では京都市が最強です。ちょっと考えてみても、他のところで太刀打ちできないんじゃないだろうか……

ごろごろあるからね。ごろっごろ。相当好きな人でもなかなかしゃぶりつくせない物量。言ってみれば町全体が文化。もうその道がそこにあるだけで、木が生えて川が流れてるだけでも見るべきものがあるもんね。(まあそれを言い始めたらどの土地だって道や川に歴史や見るべきものがあるわけですが、それにしても京都は別格)商店街の楽しみも、住宅街の楽しみも、本屋や映画館や漫画の楽しみも全部あるような気がする。

東京もあるんだけど、東京って23区だけでも相当広いんですよ。んで意外と密度は薄いんですよ。これ重要だね。「東京には、ある」のは間違いないけど、わりとばらけてて、結局いちにち必要になったりするんですよ……実質の交通費がそんなにかからないのは確かに助かる。


最近Twitterで見かけたお話に、「知識を増やすことは解像度を上げること」というのがあって、いろいろ知っていると見たものの輝きとか情報量が増して、楽しめるものが増えるという話。

建物に興味を持ったら急に何の変哲もない団地や住宅街も楽しくなるし、庭木やブロックまでも楽しめちゃうもんね。

わたしも、どこにいても楽しめるような人間になりたいなあ。

2020/10/22 なんだかもやもやしているな

なんだかもやもやしているな。


今月、結構いろいろやってるはず。何だけどどうも実感がないし、だんだん気分が落ち込んで行って焦ってきている気がする。

Inktoberで毎日絵を描くのは続けていて、もう21枚も描いたわけだけど、なんだかどうも逆に焦ってくる。目的が無くて手段が重なっていってるだけのような気がしなくもないんだよね……

「たくさんやって、量で人を驚かせたり自分がすごいことを認識する」って言う方法、私はずっとやってきているんだけど、これは自分のためにはなっててもやりたいことではないんだろうなあと思う。

「この世界の片隅に」映画版などの監督をされている片渕須直氏も「30代の時の、代表作がないという気持ち」みたいなお話をされていたけど、まさにそんな感じ。

あとどれだけ制作できるのかな~という焦りと、まだなんも残せてないような、「これが最高にあぶら乗ってた時の作品ですね」と言えないことの焦り。


でも、わたしだけじゃなく、日々小品を制作している作家はみんな同じようなかんじなのかな。いやいや……うーん……

あんまり大作を目指しすぎて完成させられなかったり、途中で飽きちゃっても良くないと思うんだけど、なにか手の込んだ大き目なものを作って発表したいな。小品は小品でいいし、まとめれば大きくなるという気もするんだけど。


とりあえず毎日描いてるイラストはまとめて電子書籍にしたいと思っているけど、編集が一番めんどくさい。商業誌に描いてる作家のいいところは編集作業や発行をしなくても、原稿とか作品を作っていればほかの担当さんがきれいに形を整えて出してくれるところだよね。でもまあそれにもお金がかかるし、それだけリターンがある作品じゃないとね。ううう。

とりあえず絵空事を言ってないで手を動かしていつも通り物量つくろう……