2023/04/06 英語の勉強進捗【111】

英語学習進捗報告 兼 メモ

英語を楽しく勉強しているので、やったことを報告したりメモしたりする。
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2023年3月20日~3月26日の学習時間
【545分】

2023年3月27日~4月2日の学習時間
【416.5分】

ちょっと間が空いちゃったので、2週まとめて記事にする。

ちなみに3月1か月間では1923分。1日あたり62分。なかなかいい成績なんじゃないか。1日1時間を超えたのは、なんと2022年の8月ぶり!

今週やったこと

映画を見かえした

前にも一度見たことがある「プライベート・ライアン」を見返した。これが170分あるので、なかなかのボリューム。しかし英語を聴くのによかったかというと微妙なところです。戦争映画だし、もちろん会話はあるんだけど少な目かもな。あと語彙が偏ってる気もする。言葉遣いのよくないキャラクターが多め。それは題材とか時代、置かれた状況から当たり前ではあるのだけど……

前回見たときの感想から「ライアンさんのプライベートなこと(個人的なこと)で動かされて死んでいく兵士たちの話ってことなんだな」とタイトルについて思っていたのですが、原題は「Saving Private Ryan」で、「兵卒ライアンの救出」という意味だと。「Private」はなんとなく日本人として私が想像していた「個人的な……」っていう意味じゃなくて「二等兵」って階級を表してたんですね。

前回見たときは字幕を見てても気づかなかったけど「ここにライアン二等兵はいるか!?」って感じのシーンで「Private Ryan」って言ってたのね。ほかのシーンでもライアンに言及するときに「Private Ryan」って言ってたり、「あれ?Privateって私が思ってた意味じゃなかったのかな?と思って検索した。 やっぱり、聞こうと思って英語を聴いてなければ字幕でストーリーを追っちゃって、英語としては聞こえてないんだなと実感した。

スタッフロールでキャストが流れてくる場面でわかる通り、ほかの兵士たちも「Private Reiben」 「Private Jackson」「Private Melish」……と近い階級の人はみんな「Private」なのね。

Private – Jisho.org
https://jisho.org/search/Private

jisho.orgの「private」の項

 

ところで好きな伊藤計劃の小説「虐殺器官」の最初のほうで、米軍の兵士である主人公が友人と「ピザ食いながらプライベート・ライアンの最初の15分を延々流してる」っていう描写があって、それでずっと気になってたんですよね。アマプラで見て「なるほどこういうシーンなのか」と知れた。小説の中でもどういうものなのか言及されてたからショックはないけど……

あと、同じく伊藤計劃「ハーモニー」ではプライベートという言葉が公共の場ではくちにだすのは恥ずかしい言葉として強調されて出てくるんですよね。自らを公共のリソースとして考えることが当たり前になっている世界では、「プライベート」なんて倫理から外れた道徳的でない言葉だと。

伊藤計劃さんはその言葉をどう考えていたのかな。あとアマプラでこんなに、昔の映画が見られるようになったんだよ。おすすめ映画をがんがん紹介しまくってたかもしれないな。

Duolingo850日達成

Duolingoで850日連続を達成したので、特典でSuper(課金ユーザーモード)を3日間もらえたよ。その機会にちょっと多めにレッスンして、リーグをダイヤモンドリーグに上げました。

しかし、3月30日~4月1日という、締め切り(31日)イベント参加(1日)が含まれた忙しいときに何もそんないいものくれなくても……って感じです。こればかりはもらうタイミングをずらせないしなあ。

間違えたところをもう一度やり直すレッスンと、新しいレベルに行くためのレッスンを進めるのと、むかしクリアしたレッスンのレジェンドレベルやキャラクターレッスン(ユニットごとに二体ぐらいいる、★みっつついてるやつ。何て名前なんだ?)をやった。これらは無料ユーザーだとジェムがいるんだけど、Superユーザーだとジェムは必要ないのでガンガンできる。いまジェムがむちゃくちゃ不足してるので、100ジェムもかけてそれらのレッスンをすることはできない(得たらすぐ無限カルタなどに使っている)。だからSuperのうちにやるのだ。本当に頑張ってやりたいときのために簡単な「ストーリー」のレジェンドレベルは残してある。

Duolingoやってない人には何が何やらの段落を書いてしまったが、ゲームとはそういうものなのである!わかる人にはアーってわかる内容のはずだ!

1日はイベント参加で移動時間もあったので、その間にDuolingoを進めた。しかし帰りは特に眠くって、全然できない。どんなに簡単な問題でもまったく解けなくなる。これが「ネイティブじゃない」ってことなのか……と思う。多少眠くっても解けるぐらいになったら、英語脳が身についてるって感じなのかもな。指標にしてみよう。


ダイヤモンドリーグヤバイ

めでたくダイヤモンドリーグにはあがれたが、今週からは「なんとか次のSuperまでこのリーグをキープするぞ」と思っているのにもうやばい。降格ラインより下におちちゃって、ぜんぜんそこから這い上がれない。30人中25位の中にはいれないんだぞ。みんなすごいやる気がある……むかし、今のシステムになる前はそこそこ上位にいたんだけどなあ……今のシステムで上位に食い込むような効率的なEXPの稼ぎ方がなくって、時間をかけるしかなくなっている。一応、ちゃんと早起き宝箱と夜更かし宝箱、XP2倍モードは活用してるつもりなんだけど。

 


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2022/06/07 英語の勉強進捗【74】

英語学習進捗報告 兼 メモ

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2022年5月30日~6月5日の学習時間
【588.5分】

結構映像を見たぞ~と思ったけど、終わってみたら大して時間かけてなかった。あれー。

5月の総学習時間は2094分。そこそこやれたかんじ。

今週やったこと

Duolingoは550日連続を達成したけど、特にボーナスなかった。50日ごとじゃなくて100日ごとになったのかも、、まあいいけど。

英語モードのゲームとして、「無限カルタ」っていうのが最近出てきた。いっぱい単語が英語と日本語で出てくるので、同じ意味のものを組み合わせるという遊び。制限時間もあって、それ以内にできないと点数もらえないけどもらえると大きい。

ただミスするとすごく時間をロスしてしまうので、結構神経使うのであんまり何度もやるとおかしくなりそう。たいして勉強にもなってない気がする。

今週こそ、黒曜石リーグを抜けてダイヤモンドリーグに上がれるようにがんばろうかな?

映画「ホテル・ムンバイ」観た

映画「ホテル・ムンバイ」観た。

見る予定も前情報も何もなかった。なんか見よう、ウォッチリストから……とアマプラにアクセスしたら、「今日までで終了」と書かれていたので「あ!あのホテルムンバイが。急いで見よう」と見始めたけど、クリックして最初の1分以内に「私が見たいなって思ってたの”ホテルルワンダ”だわ……ムンバイ、インドじゃん」って気づいた。でもまーいいかと思ってそのまま見た。

たくさんひとがしぬ映画だった……実際にあった事件(ムンバイ同時多発テロ)をもとにして、結構忠実に出来事を再現しながら作られているらしい。それだけにつらい。メインの人たちに起こるドラマは本当にあったことなのかわからないけど、実際にたくさんの人がこのホテルで亡くなったり、従業員の気転や努力で抜け出せたりということがあったようだ。

何気に主演のデヴ・パテルの映画はこれで3本目、そんなに主演男優が同じだったことほかにないかも。私が見た映画に最多出演の俳優かも。シャールト・コプリーも同じく3本かな(主演じゃないのと顔が出てこないのが入ってるが……)。日本だとリリーフランキー氏がほんとあちこちに出てて、アレーここにもでてきた……という感じで(でもだいたいスタッフロールで名前を見つけて「誰役だった!?」ってびっくりする)、一番映画で見てるかもな。いや市川雷蔵かな。まあ日本の映画のことはとりあえず置いておこう。

「ホテル・ムンバイ」は本当に、ひとをころそうとおもって強い意志をもってやってきて、それが正義だと思っている犯人が悪を打つつもりでさつりくしていくので、容赦なく「見つかったら・用が済んだら」ころされていく。だから誰がどこでしんでしまうかわからなくてかなり神経すり減った。ひとの生き死にを考えるのは好き(?)なんだけど、そういうドキっとするものはけっこう苦手なの。直接的になにかがふっとんだりってことはなくて、物陰になったり、カメラから外れたりしてうつされないところは良かったかも……別にそれが見たいわけではないので……

英語の勉強になったかというと、結構なるかも。アフリカの映画と同じで、英語圏が舞台じゃない映画ってはっきり聞き取れる英語をしゃべってくれる感じがあって、リスニング初心者にはうれしい。正しさという点では、英米で伝わる英語を知りたい場合にはちょっと点数が下がるのかも?でも「ああ、何を言ってるか結構聞けるぞ」っていうのは学習者にとっては喜びであるよ。

あと、アラビア語かウルドゥー語か……現地の言葉とか……英語じゃない言葉もいっぱい飛び交うので、時間の中で英語を聞けるシーンは少なめという感じもある。

最初のほうで、VIPの宿泊客へのおもてなしを準備するホテルスタッフの偉い人が

「おい!なんだそのベビー服は!ピンクじゃないか、お子さんは男の子だぞ、男の子はブルーだろ!ブルーをよういするんだ!」的なことをいうシーンがあって、

えー、インドでも男の子はブルー、ピンクはおかしい!っていうのあるんだなあ?と思ったりしました。

ほかに聞き取った英語メモから。

You need to leave. (帰れ)

Guest is GOD. (お客様は神様)

Will try. (頑張ってみるよ)

 


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2022/05/23 英語の勉強進捗【72】

英語学習進捗報告 兼 メモ

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2022年5月16日~5月22日の学習時間
【414分】

あんまり時間とれなかったけど、普段のアウトプットとかでついでに「英語だとどういう文になるかな」と意識したり、見かけた英語のこと良く眺めて文法見たりってことはやっている。そういう時間に換算できない学習も大事だよな~と思って。

今週やったこと

Duolingoは黒曜石リーグに残留。まあここはのんびりやろう。日々継続して、英語に触れていきながら新しい文章にもチャレンジしていこう。

mikanは出来るだけ難しかったり普段使わない語彙を得られたらな~と思って使っている。これで知った単語を使って「英語だじゃれ」を作るようにしている。完全に日本語の文だけど、「英語だじゃれ」で英語がどこかにあると思うとわかるようなやつなので自分用のものだけど。今週作ったのは「その服装、アタイや~」「服装」という英単語が「attire」というらしいので。

https://context.reverso.net/%E7%BF%BB%E8%A8%B3/%E8%8B%B1%E8%AA%9E-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E/attire

例文を見てみると、「装い」とか「かしこまった服装」「民族特有の服装」みたいに、服装全体に言及するとき……だから最初に挙げた「装い」への言及で出てくる感じですね。

空耳から英語を覚えるのは私に向いてるかもしれない。


映画「リベリアの白い血」を見た

Amazon Prime Video 「リベリアの白い血」

西アフリカの国、リベリアが舞台のお話。

リベリア – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%99%E3%83%AA%E3%82%A2

アフリカの歴史についてお話を聞いているときに、リベリアは最初に独立した……というかアメリカの黒人奴隷が解放されて、その人たちの国として建国したということで、周りがまだ植民地だった時代にもう黒人の人たちの国として存在したわけですよね。でもよく知らない国である。

どうも私の知識はいま、ストリートビューで見られる場所に偏っていて(そのことを意識はしているけど……)ストリートビューがない国はあまり情報を得ていないんですよね。なのでリベリアもどういう国かわからずに映画を見た。

ルーツがアメリカで奴隷として働かされていた人たちということで、公用語は英語だと。なので映画も英語で進みます。たまに現地語も聴ける感じがある。

英語は癖があって、「リベリアの英語」だなという感じはあるけど、むしろ聞き取りやすいなって思う。ケニアの英語とかも結構聞き取りやすいなって思うんですよね。あくまで「比較的」ですが……自分に英語力がまだまだないもんで……

映画良かったですよ。舞台は限られているのでそんなに「リベリア感」を堪能できる感じではないですが、ゴム農家のゴムを採取する様子とか、村の生活とか、集会とかやり取りとか。あとで監督インタビューを見たら映画の撮影での苦労などもいろいろ知れたので、視聴後にはインタビューも探してみることをお勧めします。ちなみに監督は日本の人なのです。日本人ちょこっとだけ出てくる。ほんのちょこっと。

リベリアとアメリカの関係についても語られていた。ちょっと内容に触れると、リベリアの人たちの中には「アメリカに行けばお金がもうかる。仕事もある」と思っている人がいると。実際はアメリカに行っても苦労する人は多いけど、暮らしを楽にしたくてアメリカにわたる。この映画でも後半は舞台をアメリカに移して、リベリア人コミュニティと過去の恐ろしい記憶に主人公は翻弄されていく。

わかりやすく何かストーリーがある映画ではなくて、淡々と起こったことを切り抜いて並べていくような内容だったな。それがちょうどよかったかもしれない。謎は謎のまま残ったりもするけど、そういうところもリアルなのかもなって。

★聞き取った英語の印象的な文(間違っているかもしれない)

So, many of the people come here thinking this is the land of milk and honey.
(たくさんの人間が、この国に豊かさを期待してきている。)

「milk and honey」で「豊かさ」になるんだなって言うのが、実感としてわかるけど表現として面白いなと思ってメモった。調べてみたら、聖書のフレーズから来てて「land of milk and honey」で「豊かさ」という表現はお決まりなのね。

land flowing with…の意味・使い方|英辞郎 on the WEB
https://eow.alc.co.jp/search?q=land+flowing+with+milk+and+honey&ref=wl

勉強にナルゥ!!!

あとは「You leave after the smoke. OK?」(吸い終わったら帰れ)とかも。やっぱり「なんか文章がちゃんとしすぎてて、日本語訳にあるようなぶっきらぼうさとか呆れた感じとかがなくなっちゃうんだよな~」と思ってしまう。

 


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2021/12/20 英語の勉強進捗【50】

英語学習進捗報告 兼 メモ

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2021年12月13日~12月19日の学習時間
【684.5分】

映像じっくり見たので時間が長くなったよ。

今週やったこと

Duolingoとmikanは通常通り。

Duolingoのダイヤモンドリーグで10位以内に入ったので、トーナメントに参加している。……と言ってみたものの自分でもよくわからない。でもこれの順位を上げることを目標にしてちょっとDuolingoに時間を割いてもいいかもしれない。レッスンもストーリーも増えたしね。

「もののけ姫」見た

「PRINCESS MONONOKE」 なんですが、これちょっと特殊で個人的にも思い入れがあるんですよね。

これは確認してみたら2000年5月発行のムックでした。

まだ当時DVDも出始めぐらい?で、わたしは「もののけ姫」はVHSで買ったものを繰り返し見ていたのです。劇場には行き損ねたので。

いまでこそ、劇場アニメをDVDやBDで購入すると「英語吹替」「英語字幕」がついてきますけど、VHSではもちろんそんなことできないし、DVDでもあんまりなかったと思うんですよね。

2000年、英語版のもののけ姫が「PRINCESS MONONOKE」として日本の劇場で上映されたのですよ。英語吹替、日本語字幕で。とっても珍しいことだったんじゃないかと思う。

私はそれを見に行きました。見に行って、そのことをこのサイトで書きました。

OTHER 2000/5/17
https://www.blackstrawberry.net/o2017.html

21年半前のわたしの文章!!!ウオアーー!!!


とにかく、はじめてのことでした。日本のアニメが英語に翻訳されたものを見るということは。だからいろいろと衝撃だったんです。


今回はだいぶ前に買ったDVDで再視聴。

 ↑私が持っているもの(8か国語対応)

↑米国版輸入盤 フランス語、日本語入りらしい

↑いま売ってるBD(こちらも8か国語の音声収録)

—————————————-

 

DVDには、英語音声、英語版の日本語訳字幕、英語字幕が入っています。

英語字幕は他のジブリのDVDと同じで正直役に立たない。セリフの一部分が表示されるだけ。しゃべってることとはまるで違うし、この英語字幕だけみたらストーリー全然わからなそう……


PRINCESS MONONOKEはですね、脚本が英語用になってるんですよ。だからストーリーとかキャラクターとかがセリフ回しで変わってる。最近のアニメの英語訳は基本的にローカライズしつつも「日本で日本人が見る内容に忠実」な感じではあると思うのです。でも、もののけ姫は「英語版」じゃなくて「PRINCESS MONONOKE」で別作品として見ていいんだと思う。PRINCESS MONONOKE版の日本語字幕で、内容の変化も確認できます。


英語の勉強

英語音声を聴きつつ、聞き取れそうで聞き取れなかったところを何度も戻して聴いたりしました。上記の通り英語字幕は別の文章だし、そもそも英語音声と英語字幕を一緒には出せないというか。

「もののけ姫」は好きで何回も見ているので、「あっつぎのセリフちょっと凝った言い回しだけど、どうするんだろう?」と考えたり。何度聞きなおしてもどうしても聞き取れず、「これかな?」とイメージも出来なくて穴が開いたままのところとかも多々。

「へ~」と思ったセリフ書き出してみますね。私のリスニングが間違ってるかもしれないので参考程度に。日本語側もなんか間違ってるかもしれない(ひどい)

It’s some kind of demon! タタリ神だ!

Beautiful bowl. みやびな椀だな。

See you later my friend. やはりいくか。

You are ***** handsome and you are gorgeous! あらっやっぱりいい男じゃない。(伏字は聞き取れず……)

eyes unclouded 曇りなき眼

It’s happening オッはじまったぞ

Came, and away. 去った。

We will eat the human オレタチソノニンゲンクウ

I hate him, I hate all humans. 人間は嫌い

What do you mean human nor animal? いきものでも人間でもないもの……

Fight me, and forest spirit never come. ここで争うとシシ神はでてこぬぞ

Yes, I’m human. San, and so are you. わたしは人間だ。そなたも人間だ

タタラ場 Iron town シシ神 Forest spirit デイダラボッチ Night Walker


個人的には、日本らしいものは日本らしいもののままで伝えてほしいな~と思うんだけど、PRINCESS MONONOKEは「英語翻訳版」からもう一歩踏み込んだ作品だと思うので、今考えてみるとこれでいいのかもな。

 

これもまた勉強が進んだら見返してみて、前より聞き取れる箇所が増えてるかどうか確認したいと思っています。


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【映画】ミッドサマー見た【ネタバレあり見た人向け感想・覚書】

ミッドサマー

amazonプライムビデオの見放題対象になったので「ミッドサマー」見た。

ミッドサマー
https://amzn.to/30M22Nd

【ネタバレあり・見た人向け感想・覚書】

見た人向けなのであらすじをまとめて書いたりはしません。

ネタバレ感想だけどそれでいいかなって思う。ネタバレってあらすじを書くよって事じゃないし、まだ見てない人は見てからここの感想を読んだほうがわかりますよ。見てないで感想だけ読んでも何のことやらでしょ。

あといつもながらとっ散らかっています。ほぼ自分用メモ。


amazonレビューでは、低評価のひとは「ヒロインが精神的に不安定すぎてイライラする」って人が多いけど、わたしは良かったと思うな。ホラーとかスリラーとかって、なんか陽キャのパーティーが行っちゃいけないところに突っ込んでって「あーあ、ほらね、」って感じになるイメージがあって(具体的にどの映画で見たかは思い出せないのだが……)、そうじゃないところが新鮮だった。

でも、つらいことが続いたし、彼ともうまくやりたいからって、あんまり歓迎されてない旅行にくっついていくのはなかなか無神経というか……普通気が付きそうじゃない?「彼はいいとしても、友達になんかウザがられてるな」みたいなの。

ヒロイン・ダニーが味わった冒頭の不幸は、「どこか遠くに行って気分転換したい」「これ以上人間関係で別れを味わいたくない」っていう気持ちになって旅行に行っちゃう動機としてはわかるなーっと思った。

途中で何度も家族の死がフラッシュバックするのもわかるし、彼氏のクリスが「いまダニーに別れ話するのはまずくね?」みたいな気持ちになって、もう気持ちは離れてるのに切り出せないのもわかる。

友人・マークはチャラくて悪事ばっかり頭の中にある感じの青年だけど、クリスに言った言葉とかでダニーとの関係がどんな感じなのか、ダニーがどんな女の子なのかちょっとキャラがわかるような気がした。マークがチャラいので相対的にクリスはまだ誠実な方かな?とちょっと思ったりする。でもクリスはとにかく優柔不断なので、ヒーローにはなれないよねという感じ。


友人の地元の珍しい祭りに招待されて行ってみたらあまりに文化が違いすぎてショックを受けるよそ者たち。

話が逸れますが、中南米の文化の話を聞いた時に、「今の我々の価値観や宗教感で、他の土地の文化を残酷だとか野蛮だとか断じてはいけないだろう」という解説もあって、生贄や死者の弔い方が「私たちの文化と違う」からと言って残酷で下品なわけではないとはわたしも思っているんですよ。

でもショックはショックだよね……前もって解説があったらよかったのかな。でももう「よそ者」たちは「よそ者」としてまつりの儀式に巻き込まれており、見学者とか傍観者じゃなくて「参加者」になってたわけだからね。本人たちはそうは思ってなかったと思うけど。


映像は(たぶんあえて)チープだったけど、視聴してる私にとってもショックだったなあ。いま私だいぶ安定してるしいろいろ平気で太いタイプなので「あーらら」ぐらいの感想で大丈夫だけど、ヤバイ時に見てたらヤバかったな。ショックな映像とか展開の物語を見たときは、最後まで見た方が私の場合は精神の安定に良い。だってショックだったからってそこで止めたらその件が全く解決しないじゃん……


最初の儀式は土着の宗教っぽくて凄いなあって思ったけど、その後の儀式の数々はちょっと宗教としての説得力が薄れてきて、グロさに振ったような気がしちゃうな。

「とにかく理解できない、野蛮なことを文化だと言ってやってる人たちです」って感じがちょっとあるというか……

あと「神」的な存在は描写されてないね。その辺気になる。日本人としてはいろんな宗教の神の考え方になんとなく理解を寄せられるが(本質的に、物心ついてからずっと「絶対」と信じているという気持ちについては100%理解できないと思うけど)もともと自分の中に宗教を持っている人は、他の宗教の「神」をどうやって描くんだろう?その辺の研究もありそうですね。ちょっと調べてみるかなあ。

 

クリスに救いは無かったね。っていうか結構無理やりあんなことやらされて、男女が逆だったらあんまりにも悲惨なのに、やっぱ男性だと主体性が男性にあると言われちゃうのかな。薬をかがされてって状況だともう自分の意思じゃなくて、「無理やり」と変わらないと思う。だからその点を最後にダニーに「許されなかった」としたらかわいそうだ。それだけじゃないと思うけど。

特に、もともと文化人類学を研究したいと思ってこの村に来たジョシュという友人がいながら、クリスまで「この村のこと論文に書きたいな~」とか言い出すのは、ジョシュがむかついたり焦ったりする気持ちがよくわかった。もしかしたらジョシュに一番共感したかもしれない。だってクリスひどいよ。ここまで別に興味なくただついてきただけっぽいのに、急にやる気出た感じでジョシュと同じテーマで、同じように見たもののことを論文に書いて提出しよう!協力して!とか、ジョシュが「ハア!?テーマ見つけるところから俺がどんなに苦労してると思ってんだよ」って思うのは当たり前だし、焦って独自の資料を入手しようとしてしまう気持ちもわかる……クリスはそういう、神経質に見えて無神経なタイプなんだろうなあ。ダニーも今まで傷ついていそう。最初の電話でも「君は妹を甘やかしすぎだ」みたいな的外れなアドバイスしてくるし。

ということで、ジョシュ以外にはあんまり「ひどい目にあって、かわいそう」って気にならないんだよね。ジョシュについては「研究対象を誤ったね……」という同情の念が浮かびます。

みんなをこの村へ招待した留学生・ペレは「個が薄い村」の中で唯一識別できる登場人物だが、それでも自分のことを「個人ではなく、この村の一員、みんなの一部」と思っているテイで接してくる善意と笑顔が恐怖でよかった。彼が言う「両親は炎に包まれて死んだ」は例の儀式と関係があるのかな……

ダニーのつらい経験や悩みは、ダニーが「個人」すぎるから起きてるとも言えなくはない。だから村の一員として、「みんな」の中に溶け込むのが最良だったかもしれないね。そう考えると救済だな。

なんどか途中で出てくる、感情の高ぶりによる叫びを「アーッ!!」っとみんなで真似して叫び続けるのはよかった。つまり「強制的な共感」だよね。反応を同じようにオウム返しにすることによって、たぶん最初は共感できない感情も、叫びを返していくうちにだんだんすり合っていくし、返されてるうちに薄れて環境の中に充満して取り込まれるというか……説明が難しいのですが、それぞれの考えにかかわらず同じ反応を返すというのは強制的に一体感を得るためのひとつの方法だと思うのです。 みんなでおなじ言葉を唱える、同じ歌を歌う、同じ動作で踊る、これらは一体感を得る手っ取り早い方法で、そこで洗脳したり考えを誘導したりすることは容易になると思うのです。だから誰かに「そうされたとき」は要注意ですよ。深く伝わり、つながったという錯覚が生まれやすいと思うので。


感想まとめ

ホルガ村の人々に「個人」がないかんじの描写だったのが良かった。留学生で元々友人だったペレ以外の人は名前も立場もよくわからないまま話が進むが、そこがいいと思う。個人との触れ合いがあったら、そこでのやり取りで村を脱出したり、思惑があったりという展開がありそうだけどそんなことは無いし、「一人の指導者が権力でしたがわせている儀式」じゃないところが、逆に「逃れられない・突破口がない」という恐怖の演出になっていたと思う。こういう大きな渦に巻き込まれたら逃げられない。

宗教・文化のズレの恐怖っていう点では、もう少しリアリティがあったら怖かったかもなあ。最近amazonプライムでドキュメンタリーカルト集団と過激な信仰を見ていたためか、実在する理不尽で逃れられず流されて後悔したりトラウマを抱えた人たちの話と比べると、ちょっと違和感がある。まあ事実は「事実だ」っていうだけで怖いし不安にさせるので、物語と比べてはいけないといつも思ってるんだけど、だからこそ、物語だからこそ事実をとびぬけた怖さを生み出せると思ってるから、「もう少し」を期待してしまう。

 

なんだかんだ言いながら、映画を見た後に調べてしまったアレコレはこんな感じ。

Ättestupa – Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/%C3%84ttestupa

棄老 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%84%E8%80%81

ペイガニズム – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%82%BA%E3%83%A0

Paganism – Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Paganism