つかれたときに読む海外旅日記 3巻(五箇野人)

 

2023年に読んだ本や使ったもののおススメをどんどん紹介していこうと思います。

つかれたときに読む海外旅日記 3巻(五箇野人)

Twitterの五箇野人先生のアカウントでも日々投稿されている、海外であった出来事を書いたエッセイ漫画。このシリーズ大好き。

基本的には最後に五箇野人先生の心が温かい気持ちになり、読者も温かい気持ちになれる感じのエピソードがつづられている。

これについては1巻のあとがきで、旅してて嫌なことだってもちろんいろいろあったけど自分にはいいことがいっぱいあったし、嫌なことはほかの人が散々書いているから、このシリーズではうれしかったことを中心に書くんだっていうようなことをおっしゃっているので「こんなにいい話ばかりなはずないだろ!」という指摘や突っ込みは野暮なのです。いろいろある、その中でうれしかった話ばかりがここに詰まってる。それを見て、海外の様子や人の気づかいや気持ちってどこに行ってもいいもんだなあって思えるのが最高。

五箇先生の誕生日を遠く海外のファミリーから祝ってもらえたり、最近の更新でも「サッカーチームの一員にしてくれて、遠い町のチームにGOKAってユニフォームがある」話とか、単純に旅してるだけじゃ得られない関係性を築いてるんだと思うんですよ。これはただ出会って行きずりに関わって別れてくるだけじゃ生まれない話だ。だから、こうやってエッセイに書かれている以外のところでもたくさんのコミュニケーションと、積極的なやり取りと、本当に心を込めた行動がなければ生まれない話だと思うのです。

3巻に収録されている「困ってるとき助けてくれた人にあなたはいい人ですねと言ったら、あなたがいいひとなんですよ、今まで正しいことをしてきたから今私に助けられたんですって言われた」的なエピソードなんかほんと……そうなんだろうなあって思うよね。

 

あと、このシリーズでいいなって思うのは1ページ漫画だという事。4コマよりは情報量があるし、でも1ページ~2ページで終わるからテンポよく、説教臭くなく、「アハッ!」「いい話!」「最高!」みたいな読後感になる。先ほど挙げたような「あなたがいい人なんですよ」って話とか、下手に数ページに分けてしまうとちょっと照れるような湿っぽい内容になってしまうところを、1ページでさらっとあっさり描くことで絶妙なバランスになっていると思う。

作中に描かれる五箇先生のキャラクターが、ちっちゃい(サイズもだけど中身もw)ところがまたいいよね。多分本当の五箇先生より、大げさに卑屈な感じだったり疑い深いように書かれていると思うんだけど、そこが読者と出来事を繋げてくれるハブになってるとも思う。だってこんだけぐいぐいコミュニケーション取れて、行動力があって、語学力もありそうで物おじしなそうなの……超人だと思うんだけど……でもマンガ読んでるだけだと身近で、すぐ友達になれそうな親近感がある。

先生のブログには各エピソードの写真もあったりするので、併せて見るとさらに楽しいぞ。

五箇野人の海外旅日記 Powered by ライブドアブログ
https://gokayajin.blog.jp/

最初から飛ばしすぎて語ってしまった。もっと緩く「この漫画・商品よかった。以上」みたいな記事もかいちゃうぞ……