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前回の記事(ストリートビュー散歩125 バングラディシュで見かけた牛糞燃料から始まる旅【牛糞燃料その1】)からだいぶ間が開いてしまいましたが牛糞燃料の話の後編です。
◆牛糞燃料、「Cow Dung cake」はアマゾンで購入することもできる。(燃料というよりはナチュラルなお香、宗教儀式に使うなどそういう用途のようだ)
◆「cake」という名前から、食べ物だと思って?牛糞ケーキを食べてしまった人のamazonレビューも話題になっている。
「牛糞燃料で裕福になるひとびとのお話」にたどりつく
牛糞燃料がバングラディシュ・インドの生活に広く浸透したものだということはわかった。
さらに知りたい。なんて調べればたどり着けるのか……
2024年10月末、AIの「Claude」に調べるためのキーワードを聞いてみた。英語で検索できればいいかなと思ったんだけど……
バングラデシュの牛糞燃料の保管方法を調べるためのキーワードをご紹介します:
英語:
- “Cow dung fuel storage Bangladesh”
- “Dung cake storage methods”
- “Gobar storage traditional”
- “Cow dung patties drying Bangladesh”
- “Traditional biomass storage Bangladesh”
- “Cow dung cake wall storage”
- “Rural energy storage Bangladesh”
- “Dung cake preparation storage”
ベンガル語(バングラ語):
“গোবর জ্বালানি সংরক্ষণ” (ゴボル・ジャラニ・ションロッコン:牛糞燃料保管)
“গোবর ঘুঁটে” (ゴボル・グンテ:牛糞燃料)
“গোবর কাঠি” (ゴボル・カティ:牛糞の棒状燃料)
ベンガル語のキーワードも教えてくれた!!
これがいちばんたどり着けるんじゃないか?と早速検索してみたところ……
YouTubeで見られるアニメーションがいくつもヒットするぞ??
これは牛糞に関係があるのだろうか。再生してみる。
(アニメ自体はバングラディシュのものではなくインドのもののようだ。)
1本目のあらすじ(超訳:以下すべて同じ)
男は二人の少女を引き取って暮らしていたがある日家を追い出されてしまった。竹やかやぶきでなんとか家を作って寝たが、寒くて凍えそうだった。連れていた牛にエサをあげたところふんをしたのを見て、娘がこれを家に塗りましょうと提案した。とても暖かい家が出来た。その家を見た周囲の人々は驚き感心した。その話を聞いて政府の役人がやってきて「貧しい人たちのために家を建てましょう。結構な金額をあげますよ」という。三人の人生からすべての悲しみは消え去った。
गरीब का गोबर घर | Gareeb Ka Gobar Ghar | Hindi Kahani | Moral Stories | Bedtime Stories | Kahaniya – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=dGD3oDTPCt8
(残念ながらこの動画は現在視聴できなくなっている。)
2本目のあらすじ
男の息子と娘はある日感電死してしまった。残された乳児を含む三人の子どもと生きていかねばならない。牛の乳を売って何とか三人に食べさせていたが、ある日「あなたの息子はこの家を建てるために借金をしていた」と取り立てがやってきて家を追い出された。長女が「竹や草で家を建てましょう」という。出来上がった家には風が吹き込み寒くて眠れず次女は泣き出した。次の日、長女は牛のフンを見て「これを家に塗りましょう」という。村中からフンを集めてきて家を塗るととても暖かくなった。牛に感謝して家に入れることにした。その美しい大きな家はあっという間にみんなの評判になった。遠くから見学に来る人も。都会から来た人は「私は政府の人間です、この素晴らしい家を貧しい人のために建てましょう」という。政府からの報酬も得て、幸せに暮らせるようになった。
※結婚行進曲が流れているのがきになる。
ठंड मैं गरीब का गोबर घर | Hindi Kahani | Moral Stories | Bedtime Stories | Hindi Kahaniya | Kahani – YouTube
3本目のあらすじ
三人の子どもが家が寒すぎて風邪をひき震えている。嫁と姑は「もうすぐお父さんがお金を持って帰ってくるから薬も買えると思ったが帰ってこない。夫も義父も事故で死んでしまっていた。家族も失い、未亡人になった二人は寒い家にいることも出来ず外に出た。牛といっしょに樹の下で雨宿りし、これからどうしようと考えているときに牛がフンをしていることに娘が気づいた。それを見て嫁は「おかあさん、なんで気づかなかったんだろう。このフンで家を建てることができます!」村の人々に牛乳も売ることができるし、フンをいれるツボを作ります。みんなで強く生きていきます。
※牛の名前はラクシュミ
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4本目のあらすじ
息子が死んでしまった。嫁とおじいちゃんと子どもで暮らしていたが出て行けと言われてしまって途方に暮れた。でも嫁が自分たちで家を作ろうと行ったので竹で作った。寒かったが、連れていたウシのフンを使って家を塗れば暖かくなるといったのでそのようにしたらとてもいい家になった。飾ったりしていたら周囲の住民もまねしたがった。そのうち噂を聞きつけて政府がやってきて、観光地にもするし、みんなでもっと作ってくださいと言って謝礼も渡してきた。めでたしめでたし
ठंड में गरीब का गोबर घर | Thand mai Gareeb ka Gobar ghar | Moral Stories | KIds stories | Stories – YouTube
5本目のあらすじ
3Dで一番よく動いたが字幕が使えなくて細かいところがわからなかった(いままで字幕があっても超訳しないとだめだったが……)。
とにかく途中から牛糞で固めた家を作って、みんなもそれを褒めてくれて?政府かなんかの偉い人がやってきて?さらに何か報酬をくれた。オチはわからないが何らかのギャグかもしれない。
ठंड मैं गरीब गोबर घर Garib Ka Gobar house Comedy Kahaniya Hindi Moral Stories New Funny Comedy Video – YouTube
6本目のあらすじ
牛乳を売って暮らしている?貧しい嫁と姑 ボロボロの家に住んでいたが天候が荒れて壊れてしまい、寒空に放りだされてしまった。お金を借りに行くとひどいことを言われた上に土地をでて行けと言われた。泣く泣く牛とともにそこを離れ、路頭に迷って涙を流すと涙が川に落ちた瞬間に女神が現れた。「土地がないなら川の上に作りなさい……」でもどうやって、お金もないのにという姑に嫁は「おじいさんがやってたけど、牛糞で建てたらいいのでは?」出来上がった家には牛も入れた。
その家を見た周囲の住民は「あなたの家は素晴らしい」と口々にほめたたえた。そしてマダムがやってきて「私は政府から派遣された従業員です」と報酬を……
जादुई नदी में गोबर का घर | Gobar Ka Ghar | Hindi Kahani | Moral Stories | Bedtime Stories | Kahaniya – YouTube
7本目のあらすじ
物乞いをしている幼い子たち。薬局の男は少女を殴ったり、目に殺虫剤をかけるなどして追い払った。そもそもこの子たちは最近まで裕福で、やさしい両親の元で暮らしていたが、父は殺され、母は交通事故で死んでしまい子どもだけで生きることになってしまった。昔体調が悪かった時はお母さんが牛糞を塗ってくれたっけ……と思い出していると、昔飼っていたウシのラクシュミの声が聞こえた。ラクシュミに再会した子どもたちは、牛糞で家を作れることを思いつく。子どもたちが牛乳の販売で生活を地道に安定させたころ、大地震が起き、父を殺した叔父もいじわるな薬局の店主もしんだ。
अनाथ बेटिओ का गोबर का घर | Garib Ka Ghar | Stories | Moral Stories | Fairy Tales | Kahani | Kahaniya – YouTube
8本目のあらすじ
息子であり夫である男性が突然の交通事故で死んでしまった。残された娘たちの世話をすると誓う老人だったがそのことは肩に重くのしかかった。さらに借金取りがやってきて、1か月の猶予の後にもう待てない、寒かろうとでて行けと追い出されてしまった。「家を自分たちで作りましょう」竹と草で作った家は寒かった。次の日、村中の牛糞を集めてきて濃厚なペーストを作りそれを壁に塗った。「すごいね、嫁さん、あなた」老人は言う。夜中に「牛が寒さで震えているに違いない」と思い家に入れてあげることにもした。「牛は家族の出身です」さらに牛糞小屋に装飾を施していると、あっという間に地域の話題になり、私たちにもそれを建ててくれという依頼が舞い込み、世界中から牛糞小屋を見に人々がやってくるようになった。
そのうち都会から男がやってきて、「私はリゾートです。100件の牛糞小屋を建ててください。10万ルピーあげます」という。
「幸福に限界はない。献身と勤勉が王座へと導いた。」
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9本目のあらすじ
母には五人の息子と五人の義理の娘がいたが裕福ではなかった。義理の娘の二人が妊娠しているので、娘たちは牛のミルクやギーを売り・息子たちは稼ぐために外に出て働いていたがみんなの働いていた工場が火災に遭い全員しんでしまう。そして借金を返せなくなって家を追い出された6人は牛二頭を連れて路頭に迷っていた。竹や草でみんなで住む家を作ることは出来たがとても寒かった。そこで牛糞を使って家をコーティングすることを思いつく。娘はその暖かい家の中で無事出産することもできた。
残った三人の娘と母親は道路工事の仕事をもらい、お金を稼ぐことができた。
ठंड में 5 गरीब बहू का गोबर का ससुराल|| Thand Mein 5 Garib Bahu Ka Gobar Ka Sasural|| Hindi Stories.. – YouTube
ここまでの9本のあらすじを家族に話して聞かせたら途中で聞いてくれなくなってしまった。「どうせ牛糞で家を建てるんでしょ?」
そう……牛糞で家を建てる話なのだ!!!!
ほかにもいくつか見たが、とにかく
- 家族の大黒柱的な、稼ぎ頭が死んでしまう
- ただでさえ困難なのに、家を追い出される
- 自分なりに家を建ててそこに寝る。しかしやはり寒い。
- そこで牛糞が登場する。牛糞を塗って家を暖かく、隙間なく仕上げることを思いつく。
- 政府のひとやビジネスマンがその評判になっている家を見て、「ぜひその家をこちらにも建ててください」とお金を渡してくる。裕福になる。めでたしめでたし
牛糞はそれだけすごいもの、尊いものなのだきっと
多分定番の昔話で、道徳を教えてくれるお話でもあるんだな。2番目の動画は800万回ぐらい再生されており(2025/5/30現在)、コメント欄にも「勉強になった」「このような悲しいことが起きませんように」「金持ちはいつも意地悪し、成功したら金で買おうとする」「26歳だけどこのアニメ見てるおれみたいなやついる?」のように様々な感想が飛び交っているのだ。
燃料・肥料に使うことはわかっていたけど、家を作るのにも使うというのはアニメで初めて見た。どこかに今でもこの方式で建てた家は存在するのだろうか。牛はやはり人を助ける大事なものなんだな。
おまけに、ほかの牛のアニメ動画
牛糞が金塊になる話 1900万回視聴
隣人が飼っている牛はいじめられていてかわいそう。貧しく、賢くもないおばあさんは牛を隣人から引き取った。そして緑の草を与えたり、朝はまず牛の世話をしたりとかわいがった。すると牛のフンがある日から金塊に変化した。おばあさんは金塊を使って色々なものを手に入れ、裕福になった。しかし牛のことを引き続きかわいがったので、牛は次々金塊を出した。
それに気づいた隣人の話を聞いて隣人の友人が無理やり牛を買い戻していく。おばあさんは牛がいなくなり生きがいをなくして涙しながらすごす毎日に。一方、無理やり牛を買い取った隣人の友人は家で緑の草を与えるなどしていたが、牛は金のフンをしない。こうして牛はおばあさんの元へ戻され、再びいっしょに仲良く暮らしました……
सोने का गोबर | Gold Dung | Magical Stories in Hindi | New Kahaniya in Hindi | Moral Stories in Hindi – YouTube
牛がくちから金貨やお金を吐くはなし 2163万回視聴
隣人が飼っている牛は食べ物もろくに与えられておらず、牛乳を出さなくなったので隣人夫婦にいじめられていた。それを見たおばあさんは涙を流し「それは物ではなく、物言わぬ動物です」
おばあさんは牛を買い取り、愛情をこめて世話をする。
さらにある日けがをした牛に出会い、治療し、家へ連れて帰ってきたがお金がないため「老婆がどうやって二頭もの牛を飼えばいいのか」と途方に暮れている様子。そこで二頭の牛は相談し、「この人は大切な母です。なんとかしませんか」と最初の姉牛がくちから金貨を出し、妹牛は紙幣を200万枚出す。朝におばあさんがその金とお金に気づき「誰がここに置いて行ったのでしょうか」というと牛が「わたしたちは普通の牛ではなく、魔法の牛です」
さらに三頭目の牛が街からおばあさんの後をついてきて、ダイヤモンドを吐いたのでおばあさんはとてもお金持ちになった。
तीन जादुई गाय | Three Magical Cows | Stories in Hindi | Hindi Kahaniya Jadui cartoon | Moral Story – YouTube
とにかく牛はちゃんと世話をして真面目に生きている人間に富を与えてくれるものなのである!!!
前回の記事(ストリートビュー散歩125 バングラディシュで見かけた牛糞燃料から始まる旅【牛糞燃料その1】)もよろしくね。
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