【漫画の感想】月曜日の友達1巻、2巻(完結)

「月曜日の友達」全2巻をようやくよんだ。

だいぶ前に1巻を買ってあって、ずっと積んであったのを読んで、そのあと2巻も買って読んだのだ。

中学生になって、周りが小学生の時と違ってどんどん大人っぽくなっていくことに、ひとり「このままではいられないのだろうか」と感じていた女子・水谷が、ひょんなことから「超能力の鍵」ではないかと同級生の男子・月野に目を付けられ、二人は月曜日の夜、学校にこっそり忍び込んで「超能力の訓練」をするようになる。

ただの「超能力の相方」であった二人だけど、少しずつ距離は近づいて行って、心を許し合い、かけがえのないものになっていく。

2巻からは新しい関係性も加わって、二人は二人ではなくなっていく危機もある。
でもまだまだ二人の関係は深まっていく。自分の気持ちにも気づいていく。


年齢的なものもあって、恋愛未満・でも友達以上、家族でもないという不思議な関係が深まっていく様子が描かれている。

とにかく世界が美しいですね。私も好きなんですが、夜というのはなんと輝いているのでしょう。夜は、人と人は見つめ合っていいのかもしれない。灯りを消して、ひとから隠れて、他に見えるものは無いことにすればいい。


1巻がなんだかすごかったので、もしかするとすごく「初めて見る」漫画なのかもしれないととても期待した。でもラストはそこまで期待を超えてこなかった、でも予想通り美しく終わった。語りつくされることがない二人の関係は、このあとどのように未来を選び取っていくのかは、まだ来ていない未来なのだから、読者にも登場人物にもわからないんだろうな。

それでいいのだ。

投稿者: AchiFujimura

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