ストリートビュー散歩103 バーレーンで「日本語?」と思ったものを調べてたらジャンプの漫画の凄さを感じた

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タイトル長くなっちゃった。

今回はバーレーンです。なんでバーレーンのストリートビューを見てたんだったかきっかけを忘れてしまいましたが、みるともなしに眺めておりました。

なんで「みるともなし」かといえば、バーレーンの多くはgoogleカーの撮影したストリートビューではなく、投稿ストリートビューだからです。なんとなく、投稿のものには触れないようにしている。でも公式が来ていない地域では、こういう投稿ストリートビューがあるのはとてもありがたいことなのだ。

すぐ「んっ!?」と思った

でも、あまりたくさん見れていません。見始めて結構すぐに「んっ!?」と思っちゃったから。

こちらをご覧ください。

気になるのは真ん中にある、「NAKAMA TECH W.L.L」という看板。

 NAKAMA……仲間?

日本語の「仲間」から来てたりするのかな? それとも、アラビア語でNAKAMAみたいな音の言葉があるのかな? と気になって、いろいろ検索したけど見つかりません。

NAKAMA

上のアラビア語になんか意味があるかも!と思って調べてみたのですが、

これはアラビア語で「NAKAMA」ということらしく、結局同じでした。

NAKAMA TECH のwebサイトにはなにか社名の由来が書いてあったりするかな? と、webサイトにも行ってみます。

https://nakamatech.com/

うーん、会社のことはわかったけど、特に社名の由来とかは書いてないみたい。

まだまだ意味を当たってみるぞ

英語で「辞書的な意味じゃなくて、言い回しとかそういうのはどういう意味なんだろう?」と思ったときなど「○○ mean」って調べますね。日本語も結構検索で「○○ 意味」って調べる人多いみたいですね。私はあまりやったことがないですね……辞書サイトとかに直接行ってしまう。あと、わざわざ「意味」って入れなくても出るといえば出る。

「NAKAMAの意味」という文字列の翻訳。これで検索する。→検索結果

アラビア語版wikipediaに項目があったので「おお!」と思ったんだけど、日本の地名について解説したページだった。

ناكاما (فوكوكا) – ويكيبيديا
https://ar.m.wikipedia.org/wiki/%D9%86%D8%A7%D9%83%D8%A7%D9%85%D8%A7_(%D9%81%D9%88%D9%83%D9%88%D9%83%D8%A7)

そして、検索結果にあったyoutube動画を見てみたら……

タイトルを日本語訳すると「マジッドと一緒に日本語を学ぶ、第8話、ナカマの意味」 おおお!!! 

動画を最後まで見てみたのですが、アニメ・ワンピースの場面などを引用(引用……?)して、「おまえは俺の仲間だ!」というシーンの「仲間」を解説しているようなのです。アラビア語だと思うのでさすがになんて話をしているかわからないのですが、ほかにも「ナルト」とか「僕のヒーローアカデミア」などのセリフから日本語を勉強しようと。

コメント欄を見てみると、ワンピース好きな人が結構いるんだなあと。

ワンピースはアラビア語で

ون بيس

と書くらしく、検索したらウィキペディアに項目がありました。中身も超詳しい!

好きです

突然の告白……じゃなくて、「好きです」というタイトルの日本語解説サイトがあった。(運営してる方は日本好きのブラジルの人のよう?)

معنى ناكاما الرفيق باللغة اليابانية سوكي ديسو
https://skdesu.com/ar/%D9%85%D8%B9%D9%86%D9%89-nakama-%D8%A7%D9%84%D8%B1%D9%81%D9%8A%D9%82-%D9%81%D9%8A-%D8%A7%D9%84%D9%8A%D8%A7%D8%A8%D8%A7%D9%86%D9%8A%D8%A9/

そこで「仲間の意味」というページもあった!

かなり詳しくて、「仲間というのは友達というよりも連れやコンパニオンです。仕事仲間という使い方もできます」のように解説していて、ここにもワンピースが貼ってある。「ワンピースでよく出てきます」って感じに解説されている。

こうやってみると、ジャンプの漫画ってやっぱり海外に強いなあと思う。最近ジャンプデビュ=海外デビューみたいな取り組みも始まってるみたいだし、ほかの出版社も頑張っていかないとね。個人作家も英語版・多言語版用意するなどするといいのかもしれない。

youtubeの「仲間」解説動画のコメントでは、「日本語を勉強することによって、翻訳を待たずに漫画やアニメを楽しむことができます」と日本語が理解できるメリットを語ってる人もいて、すごいなあと思った。

看板からだいぶずれてきちゃった

そんなにずれてないかもしれないですが、あんまりストリートビューの話題って感じじゃないですね。しかし「オッ!?」と見つけたものについて調べて、どんどんずれて知らないことがたくさん出てくるのは楽しいことだ。

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ストリートビュー散歩102 ブルガリアの街じゅうにある死亡広告

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動画でもストリートビュー散歩しながら解説しています。そちらもよければどうぞ。雑談もいろいろ混じっています。

ブルガリアのストリートビュー

ここのところ、ブルガリアのストリートビューをよく見ていた。

戦争の関係もあって、どこがどんな位置関係で、どういう場所があるかが気になったから。ブルガリアは黒海沿岸国でもあるんだよね。

特に考えず、内陸の大きすぎない都市で人々の暮らしを見てみよう……とてくてく歩いているうちに、あるものに気が付いた。

入口に、黒いリボンと紙。

「黒いリボン」という段階で、ちょっと「喪中をあらわすサインなのかも?」と予想した。ただ、この時点ではよくわかっていない。あと、結局今もまだリボンのことは調べていない……興味が紙のほうに移っちゃって。

黒いリボンはあちこちに見られた

Google ストリートビューより
Google ストリートビューより

そして、そこには必ず白い紙に何か写真と文章が印刷して貼られていて、むしろ「黒いリボンはないが、紙は貼ってある」ところをよく見かけることに気づいた。

お知らせの紙
Googleストリートビューより

複数枚貼ってあるときもあるし、家の前じゃなくて木に貼られていることもある。

写真付きだから、人探しかな?求人?などいろいろ考えたけどとりあえず保留していた。

テレビ番組でも見かけて、とうとう気になった

BS朝日の番組でお気に入りの、「迷宮グルメ異郷の駅前食堂」というヒロシさんが海外の駅前食堂を探して散歩する番組を見ていたら、ちょうどブルガリアの回の再放送で「もう前に見たことがある回だな……」と思ったのに、見直して初めて「ヒロシさんが立ち寄ったカフェのドアにも、あの紙が貼ってある!」ことに気が付いた。

結局、この紙はなんなんだ!やっぱり本当に貼ってあるんだ!!

と、ネットで検索を始めた。

まずブルガリア語で「ポスター」「Постер」と検索してみる。まあ、出ない。じゃあポスターじゃないんだなということで、いくつか考えてみるけど……

実際のところ、自分たちの文化って自分たちでは気づいていないことが多く、ブルガリア語では言及されてないかもしれない、海外からの視点で解説されてるほうがチャンスがあるかもな?と、「Bulgaria poster」で検索。探してるものの姿がわかっている場合、画像検索で探せば「それがどういう名前で呼ばれているか」を手っ取り早く知ることができる。

そしたら、Redditでドンピシャの話題をしている人がいた!

 In Bulgaria we have this Christian custom to put up posters of recently passed people, or for commemorating them, on their house/apartment doors, or sometimes even around the whole block : europe
https://www.reddit.com/r/europe/comments/qdegz2/in_bulgaria_we_have_this_christian_custom_to_put/

こういうのは「Death notice」であり、亡くなった人のことを知らせるための貼り紙だと。

ブルガリアだけでなく、ほかにもこういう風習のある国はある……と書き込んでいる人もいたので、名前を挙げられていた国のストリートビューをちらっと見返してみたけど、すぐには見つからなかった。ブルガリアだとすぐに見つけられるから、やはりブルガリアに多いものの様子。

Death Notice を調べてみる

.ukドメインで「作ります」という広告をよく見かけるような気がする。ということは、この紙自体はブルガリア特有のものではないようだ。ただ、外に貼ってないということなのかもしれない。

また、Death notice 一覧のwebサイトもたくさんあることを知った。「何年何月何日、どこどこに住むA氏が何歳で亡くなった。」という、いわゆる……新聞の「お悔み欄」みたいなののweb版だ。お悔み欄と考えたらちょっと納得がいった。その「死亡広告を作成しますよ」というのがUKドメインで紹介されてるサービスなのかもしれない。

ブルガリアではとにかく、屋外のあちこちに掲示されているところがほかにあまりない特徴のようだ。

こうやって、掲示板にいっぱい貼っているところもあるようだ。

亡くなったという告知だけではないそう

さらに、「Memorial notice」というものも存在するそう。(ブルガリアにもあるかはわからない) Google画像検索→Memorial notice

こちらは、亡くなってから数か月、1年、数年など節目に改めて作られるものだそうで、そう考えるとたくさん貼られているのもわかる。これが全員最近亡くなった人だと考えるとちょっと怖くなってくるが、中には亡くなってから数年たった人を思い出すためのものも混ざってると思うとなんとなく安心する。本当のところはわからないが……

「これはブルガリアの慣習」なのは間違いないみたい

英語版wikipediaで「死亡広告」(Obituary)のページを見ると「ブルガリアの伝統的な Street Obituary notes」と、街角にたくさん貼られている様子が紹介されている。

ObituariesontheWall
ObituariesontheWall 英語版Wikipediaより

Obituary – Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Obituary

写真付きで言及するぐらいだから本当にそうなんだろう。

ブルガリアに旅行した人のブログでも言及されていた。

Srebarna Nature Reserve – I am a traveler … a smiley one
https://smileytraveler.com/srebarna-nature-reserve/


ついでに、日本語版wikipediaの「死亡広告」のページも見てみた。

死亡広告 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%BB%E4%BA%A1%E5%BA%83%E5%91%8A

著名人の死亡を知らせる記事ではなく、一般人(もしくは何かの役職のある人物など)の死去を知らせる広告がそれにあたると。

wikipediaの記事によれば、沖縄は日本の中では少し特別で、一般人が活用していて、それをチェックすることも習慣になっていて、それで知ってお葬式に参列すると。

そういえば沖縄は結婚式も、やっているのを見かけたら参列していいような話も聞くし、お葬式もそういうことなのかもしれない。

私の育ちの地・長野の町でも、オフトーク・有線放送と呼ばれた町内放送でお悔みは必ず告知されていた。誰が亡くなって、喪主はだれで、葬式はいつどこで行われて、お焼香が何時からか、方式はどうなのか。

日本でもブルガリア方式だったらどんな風景だろうか?

……などと想像してみる。私に読める、理解できる文字で書かれた亡くなった人の歴史、遺族の思いなどを街じゅうで日常的に見かけることになるのか。なんか死生観がすごく変わりそうだ。

動画でも解説しています。

実際に、行き当たりばったりにブルガリアの町をストリートビュー散歩しながら解説する動画を作りました。だいたいこの記事と同じようなことをしゃべってますけど。実際にどういう感じで街に溶け込んでいるのかを見たい方はぜひ参考にしてみてください。

 

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ストリートビュー散歩101 アフリカ・マダガスカルにもストリートビューがあった

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★5月25日は Africa Day ということで。

マダガスカルのストリートビュー

いろんな地域の地図を見ながら「ストリートビューできてないかな~」と探しています。Googleが行きやすい国やストリートビューに理解がある国?はどんどん更新されて、同じ場所も何度も撮影されるのですが、撮影されない国はずっと撮影されないままなんですよね。

アフリカの国々も、そうそうストリートビューで見れる範囲が広がることはありません。なので数年前にケニアがババーンと追加されたときはすごく興奮したのですよ。それまでは、国立公園の一部と、一般の人が投稿した一部分しか見ることができなかったけど、いまは結構広い範囲を見ることができます。

マダガスカルは私の認識では「ストリートビューがない」国のひとつだった

2022年5月25日時点のアフリカの地図
Google maps 2022年5月25日時点のアフリカの地図

青い線があるところはストリートビューがある地域。マダガスカルにもちらほらあるけど、こういう短いものはGoogleが撮影したものではなく投稿されたもののことが多い。私はできればGoogleが撮影したストリートビューを観たいと思っている……

でも、マダガスカルの地図をグーっと拡大して、その撮影されたストリートビューを見てみたらGoogle撮影のものだったんですよ。

2014年7月~から数か月かけて、とびとびだけど複数個所を歩いて撮影しているみたい。首都以外の小さな集落が多い。

川を小さな船で移動しているものや山の中を歩いているものもあるけど、街中を歩いているものもある!(私は自然を撮影したものよりは人が住んでいる場所のストリートビューの方が好きなのだ)

マダガスカルの街もとても活気があってよい

2014年のものなので、いまは変わってるところもあるかもしれないけど。

携帯電話ショップ。アフリカのストリートビューではよく見かける感じのお店。

自転車タクシーをたくさん見かける。ここの気軽な交通機関は自転車のようで、自転車タクシー以外でも自転車に乗っている人をよく見かける。

自転車に乗れるというのは、道がある程度整ってないとできないことだと思う。なので、自転車に乗る人がたくさんいる土地と全くいない土地とけっこうはっきり分かれると思われる。アフリカだと他にはガーナとかで見かける。

幌の部分がハートにくりぬかれててちょっとかわいい!

ほかにも、人力車も見かけた。

フジフイルムも見つけたよ。 アフリカの街中で見かける日本の企業の看板はSONYなども多いけど、フジフイルムはフジフイルムのお店だと思うのですごい。看板には「DIGITAL PRINT SHOP」とあるので、フィルムの現像というよりはプリントサービスをやってるのではないだろうか。2014年の撮影だから、今も続いているかはわからない。

独立記念

ストリートビューで散歩していると、アフリカ大陸が描かれたものを見つけた。

ほかにも、マダガスカルだけが描かれたものもあって、

これは地図の部分をズームするとこんな感じだった。

マダガスカルの地図が描かれた碑
マダガスカルの地図が描かれた碑

地図の上にある「26JUIN 1960」はマダガスカルの独立の日。

こういう風に、その日を大事にしてあちこちに書いてあるんだろうなあ。ここは首都から800km以上離れた北の街だから。首都にもモニュメントがあったりするのだろう。

 

アフリカの国々で、独立記念の碑を見に行く旅もいいかもしれないと思った。

 

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ストリートビュー散歩100 私が見ている世界

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100本目の記事!

……と思ったらなんか書き出せなくて、だいぶあいだが空いてしまった。私は100なんて通過点だと思っているし、ネタもどんどんたまってしまっているし、気軽に100記事目を書くのだ。100記事記念に企画記事も書きたかったけど、それはまた今度どこかの記事で。

ここまでストリートビューを見てわかってきたこと

世界の○○がわかった!!

……とか言う話ではなくて、私が何を見たいのか。どういうものが好きなのか。ストリートビューである意義は何なのか。100記事近くなってようやくはっきりしてきた気がする。

私は、世界の「その場所で当たり前にあるもの」を見つける旅がしたい。

そしてそれが、私の身近にはないものだとうれしい。もしくは同じものだとうれしい。どこかで何かについて言ったような気がするんですけど、「アッ!違う!!」と「アッ!同じ!!」は似た感動を呼び起こしてくれる気がする。

「何もかも違うんだろうなあ、言葉も人も歴史も違うしなあ」と思ってた町に日本でもよく見るものがあったり、それこそ日本のものが使われているのもすごく驚いて興奮する。

「ここはこういう感じなんでしょ。知っているよ」と思ってた場所で違うルールややり方をしているのも見つけると楽しい。

つまり、予想を裏切って欲しいのだ。

地味かもしれないけど

こないだからちょっと興奮しているのは、いくつかの地域で家の前に「ゴミを回収するために設置されたのであろう棒」を見つけたことがあって、見つけてからは「アッここにもそれがあった」「これもそうなんだな」というようにどんどん見つかるようになったこと。

これ!!バルカル共和国の道沿いにあるごみフック。ちゃんと調べがついているわけではないんだけど、あちこちにあって、家の前にだいたい設置されていて、ゴミをひっかけていたりひとつも引っかかっていなかったり。おしゃれだったり、自然の木を利用して風景に溶け込んでいたり。近隣の地域でこの方式をちょこちょこ見かけることにも気付いている。

ブラジルのゴミを捨てるカゴもそうだけど、海外でそこの人たちがどういう風にゴミを回収しているのかなんて日本にいても知る機会がほとんどない。 現地にいて、道端にゴミが集まってるのを見れば「ここが集積場で回収が来るんだな。日本と同じだな」などと気づくかもしれないが、日本で旅番組や旅行情報サイト、観光地の写真集を見ているだけでは知れないことだ。別に知りたくない人が多いのかもしれない。

私だって別に「ゴミどうやって捨ててるのかな」とあちこちで気にしているわけではないんだけど、たまたま見つけて「オッこれは……ということは……こうか!!」と考えることが楽しい。人に教えてほしいわけではないところがミソで、ここで「あなたの住む場所・知ってる場所の変わったゴミ収集をおしえてくださ~い!」と募集したいわけではないのだ。

知りたいわけではなく、「見つけて調べたい」

だから他のストリートビューマニアの人の記事を見ておもしろポイントを知りたいとか、こんな場所がストリートビューにあった!ストリートビューが撮影しちゃったヤバイ瞬間! というのを知りたいわけではないのだ。

これは旅だと思うし、実際に行っても私にはできない

常々「透明になれたら旅に行きたい」と思っていて、ストリートビューはかなりそれをかなえてくれていると思う。私は誰かに私の存在を知られることなくすきなだけ歩き回れたらどんなにいいかと思っている。

いま私は日々東京で散歩をしていて、東京はかなりわたしを透明にしてくれる。

自然の中に独りぼっちでも透明になれそうな気がするが、私は自然より人の営みをみたいと感じているので、人が住んでいるところで透明になりたい。その場合東京が一番だと思う。

Google car が与えてくれるもの

それは無作為の景色だと思っている。完全に作為がないわけではないので、私は「無作為に近いもの」だと認識している。

ひとが撮影した美しい景色の写真とはちがうのだ。シャッターを押した人が作った景色である。その場所を写真に撮ろうと思った意図が必ず入っている。共有したい気持ちを感じてしまい、そこから撮影者も気づいていない何かを見つけ出したいという気持ちになれない。

Google car は道を流しながら撮影している。あんまり喜ばれないようなものも撮影しちゃうし、人だって家だってお構いなしに撮る。だからこそ、私がなにかその風景に価値を感じたいと思える気がする。

作為がないわけじゃないというのは「天気が悪い日には撮らない、時間は明るい時間、撮りやすい時間や撮りたい景色のある季節や時間や場所を選んではいるだろう」というのが残っているから。桜やその場所で人気の花が満開の時に撮影されているものや、「この場所と言ったらこの季節でしょ」で撮影時期が選択されたんだなというのを感じるし、よりみんなが見たいと思うだろう道を優先していると感じる。

たったひとつの願い

Googleストリートビューにこれからも続いてほしい。

問題もあるかもしれないけど、出来る限り続けて、積み重ねて残していってほしい。そしてもっと見れる場所を広げてほしい。

私に出来ることは、さりげない場所とその瞬間が撮影されていることの価値を伝えていくことだと思っている。だから、出来ればこれからも今のように埋め込みや紹介リンクで「ここですよ。ここを見て。」と紹介できるようになっていてほしい。

これはアメリカ・マウンテンビューのGoogle本社近くの道路。2022年2月。

これは同じ場所の、2007年6月の様子。ほぼ15年前。

タイムスタンプの白い点が半端なく多い。さすがアメリカのgoogle本社近くは撮影頻度が違うぜ!

もうすぐ15周年

2007年5月25日からサービス開始ということで、ほんとにもうすぐ15年なんですね。これからも続いて、こうやって昔の風景もアーカイブしてみせてほしい。

10年以上前の日本も相当違いますよ。

2021年の新宿東口アルタ前。

2009年12月。まだまだ「笑っていいとも」 が放送中だったころですね。

「相当違いますよ。」と言ったものの、たいして違わない場所になっちゃったな……具体的にあの建物がある・ないっていう場所もあるんですけどね。


「100」は私にとって「たくさん」だけど

まだまだ見つけているものはある。ようやく100記事めを書けたから、これからも増やしていくぞ!!

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ストリートビュー散歩99 ガラパゴス諸島へ赤い鳥と青い鳥を見に行く

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ストリートビュー散歩ももうすぐ100記事!

ネタはたくさんあるので、あとは記事を書くだけなんですけどなかなか進まない。

理由は「こんなんあったんですよ……!」だけでは記事として弱いかなあと思ってしまってるから。

でも、正直なところ私が「このストリートビューで見つけたものはすごいぞ!!」と思ったものが、たぶん大したことないモノなんだろうなと思って……だから、どうせどれだって些細なことなんだから、どんどんUPしていいのかもなとも思う。

今回はガラパゴス諸島!

珍しく観光地です。

ガラパゴス諸島はどんどん見たらいいと思いますよ。あまり範囲が広くないので、すぐ全部見られると思います。

何年か前に初めて見た時はあんまり楽しめなかったんですよね。ストリートビュー動画の中でも言ってるんですけど、観光地とか自然の景勝地はあんまり見てて楽しくないので。そういうところは実際に行って「わあ~すごい、きれいだ~」とやるのがいいですよね。

100回とか、その後の回のどこかで「私がストリートビューで見たいものはなにか」の話をまとめたいなと思っているのですが。なかなかはっきり方針ができてきて、自分の気持ちも分かってきたなと。


動画で30分見せているよ

お時間ある方は動画で、わたしがだらだらしゃべりながら解説・発見しているところにお付き合いください。

赤い鳥はグンカンドリ、青い鳥はアオアシカツオドリです。

 

グンカンドリを見つけられるスポットはこちら!

アオアシカツオドリという鳥はこちら!

野生動物が間近で見られるのもストリートビューのいいところ。あんまりそんなシーンないですけどね、個体数が多くて、人を気にしないタイプの動物はたくさん見られますね。今までにも動物を紹介するシリーズがあるのでそちらもご覧ください。

ストリートビュー散歩77 【動画付き】サウスサンドウィッチ諸島でオットセイとペンギンを見るぞ

ストリートビュー散歩75 ボリビアの犬を100匹以上探す旅【動画あり】

ストリートビュー散歩61 ボツワナの象

ストリートビュー散歩55-1 それはハンガリーの電柱から始まった
ストリートビュー散歩55-2 そして電柱には鳥の巣があった
ストリートビュー散歩55-3 ポーランドで何とか見つける。まだ探索中……

ストリートビュー散歩50 ナイジェリアの線路と動物たち

ストリートビュー散歩41 ケニア・アンボセリ国立公園の自然の中を行く

ストリートビュー散歩25 ミッドウェー諸島の鳥たち

ストリートビュー散歩19 ウガンダのアリ塚

ストリートビュー散歩11 アラブのラクダはグーグルカー?

ストリートビュー散歩7 ウガンダの牛

ストリートビュー散歩6 動物を見たい

ストリートビュー散歩3 ウガンダのニワトリトラック

 

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