【本の感想】バッタを倒しにアフリカへ(前野ウルド浩太郎)

バッタを倒しにアフリカへ」(前野ウルド浩太郎)を読みました!

今年は感染症も世界で猛威をふるってるけど、バッタも猛威をふるってるんですよ。アフリカ・中東の人たちはほんとに大変なときだとおもいます……

まだ感染症がアフリカまでは行ってない頃、私の関心はバッタにありました。サバクトビバッタが大発生して、植物という植物、作物までも食べつくしていると。

昔から物語では何度か目にしている「蝗害(こうがい)」ですが、よく「イナゴの大群に食べつくされ~」とか言われるので、イナゴの被害のように感じてしまっていますが、イナゴじゃなくてサバクトビバッタというよく飛ぶバッタ(雑な紹介)が変異して集団になって空を飛ぶようなのです。

「バッタを倒しにアフリカへ」、サバクトビバッタに興味が出て、アフリカにも興味があるわたしにはぴったりじゃないかと。今知りたいことが書いてあるんだろう、そう思って買って読みました。

知りたいことも書いてあって、バッタがどういうもんなのかもちょっとはわかったんですけど、まだ研究中であんまり生態がわかってないらしいんですね。
(生態や研究については、まだ読んでいない「孤独なバッタが群れるとき」のほうに書いてあるみたい。そちらも読みたい!)
この本は、バッタがどういういきものでどういう風な生活環で……みたいな話ではなく、とにかく「イチ研究員が、バッタの被害をなんとかしたい、研究したいとバッタを追ってアフリカで孤軍奮闘する」って内容なのです。その奮闘記なのです。
(語呂がよかったから「孤軍奮闘」って書いたけど、日本人研究者としてはひとりでも、モーリタニアのバッタ研究者たちの協力があって、ひとりじゃなくてみんなでやってるんだという内容なのもよいところ!)

まず、なかなかバッタに出会えない。バッタはいつでも大発生しているわけじゃない、ひとたび大発生したら大変なことになるけど、毎年決まった時期に起こるわけではなく、被害のない時もある。普段どこにいるのかもよくわかっていない。バッタの暮らしもわからない……というのが大変。

そして、たった一人モーリタニアのバッタの研究室に入って、モーリタニアの人々とジェスチャーも交えて交流し、仲良くなったり駆け引きしたり、知らなかった文化に驚いたりおいしいもの食べたりサソリやハリネズミに苦労したり……

とにかくこの著者の前野氏が面白いんですよ。

失敗したり、うまくやれたり、妙に人間らしいキャラも面白いし、バッタへの情熱も熱く、相棒と飛ぶバッタの群れを追いかけるところなんか「がんばれー!」って感じで興奮して読んでしまいます。結構そこまでが長いんですが、だからこそ「ここまで見てきた君たちが、とうとう活躍する時がきたんだね!!」っていう……


もともとははてなブログにモーリタニアでの生活や日々の出来事を綴っていらっしゃったようで、そちらも本を読んだ後で楽しめます。いまは更新していないのね。本が売れたのは良かったけど、それに伴って研究以外の依頼がよく来るようになってしまったので全てお断りして、研究に集中します……と最後に書かれている。なにか嫌なことがあったんじゃなければいいけど……

そしていまはどこにいらっしゃるのだろう。ネットの公に見えるところには近況を書き込まないようになってしまったのかな。

砂漠のリアルムシキング
https://otokomaeno.hatenablog.com/

その他、関連記事など。

バッタ博士、アフリカに行く 生態解明と新退治法の開発で | 株式会社共同通信社
https://www.kyodo.co.jp/intl-news/2019-05-29_2021012/

サバクトビバッタを追って | ドキュメンタリー | K.U.RESEARCH
http://research.kyoto-u.ac.jp/documentary/maeno/01/

第1回 バッタ博士とモーリタニアの砂漠でバッタにまみれる | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20140114/379961/

ナショジオの記事いいなあ、今回紹介した本以上にバッタの研究に触れられてる気がするぞ!?合わせて読もう!


次はこちらも読むぞ。

「お楽しみは文房具」32回公開されました!

私が描いている漫画、「お楽しみは文房具」の32回めが公開されました!

不安な世の中なんで面白くて笑ってもらえるようなの描きたいんですが、よりにもよって閉店する文房具店の話です……暗くならないように描いたのでぜひ読んでね。

【連載マンガ】お楽しみは文房具 #32「閉店セールで買った文具、買えなかった文具」|
https://www.buntobi.com/articles/entry/series/manga/011376/

たまたま3件重なったんですよね。普段閉店セールに行く方じゃないのに、行ける場所・行く場所の文具店が閉店してしまって……とくに2ページ目の、ご近所の文具店さんは普通の文房具をちゃんと扱ってるところだったので無くなってしまったのはほかの近所の人々にもつらいところなんじゃないでしょうか。お店の人も高齢の男性と女性だったので、そういう理由での閉店かもしれません。

同じ商店街にはもうひとつ文具店がありましたが、そちらも数年前に閉店してしまって、大きな商店街なのに文具店が一つもないということに……やっぱり商店街には文具店が一つぐらいはあってほしい。商店街のお店も、伝票とか筆記具とか気軽に買えないと困るよねえ。それぐらいはコンビニでも買えるけど、ファイルとかになってくると文具店に行かないとない。

スーパーの文具売り場も充実しているけど、でも文具店が減っていいわけじゃないし。

閉店する前にいろんな文房具店に行きたいですね。ただこのところはそういうわけにもいかなくて……小さい文具店が今回の不景気をきっかけに閉じてしまうかもしれません。うーん。

番外編:Google mapの変化

いままでのストリートビュー散歩シリーズの記事はこちらから。
ストリートビュー散歩 索引ページ(記事一覧) (地域別一覧)
(記事の埋め込み地図・写真は記事を書いた当時・もしくは表記のチェック時のものです。Googleのデータ差し替えなどによって別の場所が表示されることがあります。ご了承ください)

ストリートビュー散歩、最近できてない。どこを見ても「いまどうしてるんだろ……」と思って気分が落ち込みそうだなって思って。

私の好きな、活気のある市場、人混み、にぎやかな場所、人が生きているなっていう生活の場はいま危険な場所になってしまっている。それが戦争でも内戦でも事故でも災害でもなく、病気だというのが信じられない。


Venovaという楽器を練習しているのだけど(最近は練習できるような場所に行かれず、放置したままになっている……)その楽器の使い方動画を探していて見つけた人はNewYorkに住んでいる日本人の人。現在NewYorkは大変なことになっているから、どうしているだろうとチャンネルを見てみると、家に閉じこもっているけど今のところ無事ですよというメッセージがあった。

動画の主も危機を感じているようで、今の状況は怖い、自分も最大限気を付けている……と言っていた。


私は普段、USAのストリートビューはほとんどみない。……いやちょこちょこ見てるかな?ロサンゼルス、サンノゼ、サンディエゴあたり。西海岸に偏っているな。つまり、ニューヨークの地図にあんまり興味がなかった。「都会でしょ」というイメージ。

今日、改めてニューヨークの地図を見る気になって、Googlemapで航空写真を見ていた。ストリートビューは、タイムズスクエアのあたりだけ少し見た。

じつはタイムズスクエアってなんだかよくわかんなくて、今のLive映像はネットで見たんだけど、普段がどういう風なのか知らないので、ほとんど人がいなくても「フーン」って感じだったんですよね。

でもタイムズスクエアにもたくさん人がいたんですね、普段通りなら。知らなかったんだよ……


USA、ニューヨークあたりの航空写真を眺めていると、気づくことがある。

「臨時休業」の文字の多さだ。ゴルフ場、博物館、劇場、ショッピングモールなどなどに「臨時休業」と書いてある。

タイムズスクエアの周辺を見ると、臨時休業のほかに、「テイクアウト可・宅配可」の文字もある。

ニューヨークはロックダウン中だったと思うので、どの飲食店ならご飯がテイクアウトできるか、配達してくれるかがわかるってことですね。

日本でも始まってるみたい。

COVID-19 の影響を受けている飲食店 – Google マイビジネス ヘルプ
https://support.google.com/business/answer/9805441?hl=ja

ネットの情報はこうやってリアルタイムで状況に対応できるところがいいですね。

早く世界が落ち着いて……私もまた「ココに行ってみたいなあ、行こうと思えば行けるのだから」という気持ちになれるように戻ってほしい。

それまでは過去の記事を……

また新しく記事もかきますよ。まるで世界はいままでと変わりのないように……

いままでのストリートビュー散歩シリーズの記事はこちらから。
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(記事の埋め込み地図・写真は記事を書いた当時・もしくは表記のチェック時のものです。Googleのデータ差し替えなどによって別の場所が表示されることがあります。ご了承ください)

2020/04/04 Googleのお出かけデータを見ている

いま世界中で Stay at Home 運動が起きていて、生活必需品を購入する・運動する以外のレジャーや通勤やパーティーなどをやめてお家にいようぜっていうのをやってるわけですね。

私も電車に乗らなくなってだいぶたちました。最後に乗ったのいつかな?
オートチャージが3月11日だし、その日は電車に乗った記憶があるから、それ以降載ってないのか。

ちょっと新宿とか行きたいお店もあるけど、いま行ってないんですよね……

散歩には結構行ってるので、徒歩圏内はぐるぐるしていますよ。


Googleが、普段から収集している位置情報や滞在時間情報から、人々の行動がどういう風に遷移しているかというグラフを公開してるんですね。

それを眺めていました。

COVID-19 Community Mobility Reports
https://www.google.com/covid19/mobility/

面白いなあと思って。

分かりやすいところでは、日本のデータを見ると、桜が咲いてから先週ぐらいまでparkにでかけた人が多いという。桜を見るよね。宴会とかできなくても歩くだけなら、まあ密集しなければ大丈夫そうだし。

あと公園で遊んでる人も多いね。休校が始まった3月頭なんか、大きめの公園に行ったらむしろ人がぎっしりだし、シートひいてご飯食べてる人もいるしでちょっと心配になる感じだったな。散策は大丈夫だろうけど腰を落ち着けちゃうのはリスクありそう。

南アフリカは26日から全土でロックダウンしているんだけど、その直前は日用品を買いに人がたくさん出かけたことがわかる。こんなにくっきり出るんだ、って感じで次の日からがくんと下がって、みんなStayHomeしているみたいだ。

アフリカ諸国をちょこちょこ見てみたけど、みんな家にいる時間増えてるみたいだな。

イタリアのグラフは怖い。誰も外に出てないんだな……公園にすら行ってないってのがわかる。これはつらい。

韓国のグラフはちょっと変わってるな。長期戦な感じで遊びに出てはいないけど、parkにはいっぱい人が出てて家にいる時間はあんまり増えてない感じ?

中国のデータはどうなってるんだろって思ったけど、そうかGoogleがないのね中国は……くぅー。こういう時に中国のネット環境の違いが浮き彫りになりますね。


 

世界の様子がわかるってのはちょっといいな。また更新されたら見てみよう。

 

2020/04/03 捨てる服で掃除をする

服を一枚捨てました。

ぼろくなったわけでもなく、むしろ買った服の中では新しいほうで、おととしぐらいに買ったのかな?
しかも下着です。どうせ下着なら捨てなくてもいいと思うかもしれません。

だけど……着心地が悪かったので……とうとう捨ててしまいました。

ちょっぴり厚みがあって、裏起毛で、冬は着ると暖かいです。お店で見た時は
「わー、これ暖かそう。柔らかいし、着心地よさそう。秋や春は家の中なら一枚で着てもいいかもな。900円か。良し買おう。Mサイズ」
って感じで買ったんですよ。


ところが、実際に着てみると、Mサイズ??Mサイズだよねこれ!?っていう着心地なんですよ。もーーー生地が伸びない。柔らかい肌触りだけど伸縮しない。頑張って着てみるけど、脱ぐときも苦労するというか恐怖を感じる。
「これ一生 脱げないんじゃ……」
ヘタすればこの服を着たまま風呂に入ったり……いつでも一緒に生活することになる……

この絵本のように……

いや……本当にそんなことになったら切ってでも脱ぎますけど。

着てる間はそんなに苦しくないんですよ。ものすごくピターっと体に張り付いて、おばさん体型みたいなのを強調する(ボーダー柄なもんで余計に……)ぐらいで、まあ着ていられる。でも着るとき苦労し、脱ぐとき怖いのでもうこれ着るのやめようと、とうとうあきらめたのですよ……

1000円しないとはいえ、買ったものです。長く、何度も着て着たおしたかった。この服はそんなに傷んでいない、これを捨てるのか……っと罪悪感が半端なかったので、もう掃除に使い倒そうと思いなおしました。

水拭きに役立つ生地じゃないし、何度も洗って使うのは面倒だったので一回使い捨て贅沢雑巾です。

裏起毛と、表面のあったか素材のおかげでほこりをガンガン吸い付ける。隙間に差し込んで抜くだけでほこりを吸着してきれいにしてくれる!便利!

床や、ホコリの付着が目立ったところ、普段手が届かなくてノーチェックなところなどガンガンふきました。裏返して、両面でふきました。

やくにたったなー!とおもえるぐらい、いろんなホコリを吸着。細かいゴミもからめとってくれて、そのままゴミへ直行。

やはり服を捨てるときはお掃除に使うのが一番だ。素材によってはできないときもあるし、捨てたいときが掃除したいときとも限らないけど、なるべく再利用して思い残すことがないように処分していきたいものですな。