オーブン陶土で作ってみた・オオサンショウウオ

先日の記事の中で、「サンショウウオの置物を作るといいかもしれませんな」とか言っていたのですが、その勢いで作ってみましたよ。

前回の記事はこちら。
【やってみた】ヤコのオーブン陶土でハトの小物入れを作ったよ


こんな感じで。

オオサンショウウオのことを検索して知ったんですけど、手(前足)は4本指で、後ろ足は5本指なんですって。せっかく知ったからその通りに作るよ。

手は、掌を作っておいて、そこに丸めた粘土をくっつけてからなじませる方式で指先の丸さを表現したかったのですが、細かくて結構大変だったのと、小さいのですぐ乾いてくっつきにくくなってしまうんですよ。なので、後ろ足は足を作ってから4つ切れ込みをいれて、そこから指を形作っていく方法に変えました。ただ、やっぱ丸をくっつけたほうがかわいい感じになりますね~。

目は、細かいところの造形に使っている竹串のお尻を軽くさして穴をあけています。大きさもちょうどいい感じ。

尾っぽのひれは、長いひも状のねんどを作っておいて、尾の部分に巻くようにして取り付けます。


乾かす。

小さいものなので次の日には白っぽくなってました。

でもちょっと早かったのかもしれない、焼いたらヒビが入っちゃったの。
小さめのヒビだからなんとかなるかなあ……とそのままですけど。

やっぱしっかり乾かしたほうがいいですね。

焼けました!思ったとおりかなり実物っぽい風合いに!

コート剤を塗ってさらに焼きます~。


出来た!片方はくちを開いています。

つやつや~っとした感じも、水の中から出てきたオオサンショウウオっぽくていいかんじ。

平べったいから写真撮る方向は悩んじゃいますね。


材料などは前回の記事をご覧ください!

【やってみた】ヤコのオーブン陶土でハトの小物入れを作ったよ

【やってみた】ヤコのオーブン陶土でハトの小物入れを作ったよ

やってみたシリーズで以前にも使った「オーブン陶土」をまた買ってきたので、ハトの小物入れを作ろうと思います!
(以前の記事はこちら・【粘土・陶芸】オーブンでできる粘土陶芸に挑戦

使ったものの紹介は最後にまとめてリンクしようと思います!

【1】作りたいもののイメージを描いておく

私はいつも、作ってるうちになにが作りたかったかよくわかんなくなってしまって、最終的にできたものが「これが作りたかったんだっけな?」となるので、とりあえずちゃんとスケッチしておきます!

いくつかハトの写真から「こういう感じかな?」とスケッチして、小物入れにできそうな形で気に入ってる体勢のものを選びました。

【2】形を作るよ

しっとりしてて練りやすい粘土です。ぐいぐいこねなくても、ちょっと掌の上でコネコネするともう形が作れます。水を付ければ表面が滑らかになるし、パーツを接着するのも便利です。
乾くのはゆっくりですが、その分じっくり形を作ることができます。ほかのねんど(紙粘土、樹脂粘土)は軽くて乾くのが早い特徴のものもあるのですが、ちょっともたもたしてると表面が乾いてきちゃって形が作りにくくなることもありますからね。このオーブン陶土はその点は大丈夫です。じっくり作りましょう。

水を入れたお皿と、しっとり濡らしたキッチンペーパーを用意しておきました。手を拭いたりヘラについた粘土を落としたりするのにも役立ちます。

べつの角度から。ちょっと斜めに、こっちを向いてる姿勢ですので、右肩を少し前に出して形を作ってみました。大体できたところで小物入れになるくぼみをつけます。ヘラで掘ったり。使い捨てプラスチックスプーンなどを使うのもいいですし、粘土で形を作るときに(ちょうどいい大きさのものがあったら)穴をあけた状態で作るのもいいかもしれません。

穴をあけたら、形をもう一度整えておきます。

【3】乾かそう!

手のひらサイズなんですけど、ここまで乾くには2日ぐらいかかりましたか。
ヒケ(乾くときに縮んじゃうやつ)もほとんど感じられなくて、作った時のかたちのまま乾いてる印象です。(厳密にサイズを測ってるわけじゃないからはっきり言えませんが、ほかのねんどみたいに「形まで変わっちゃった!」ということはないです)

「乾いてるのかなあ?」とわからないうちはまだ乾いてないのです、乾くと白っぽくなって「乾いたな!」ってはっきりわかるぐらい、練ってるときとは違う色になります。ちょっと指ではじくとコンコンってなる感じの硬さ。

脆いので細かい部分はあんまり触らないようにしないと欠けちゃうかも。
少し削ったりするならこの時かな? 私はそのまま焼いてしまいました。

【4】オーブンで焼く

焼いたよ!

こう……まだらになるので、これであってるのかよくわかんないんですけど。もっと焼いたほうがいいのかな?でも、累計30分ぐらい焼いたあたりから、最終的に60分以上?焼きましたけど見た目がもう変わらないんですよね。だからこの辺でいいか~と取り出しました。

焼く時間は、作ったモノの大きさにもよるのですが、160度~180度で30分~60分ぐらいみたいです。まあその辺は粘土のパッケージに書いてあるので、都度確認してください。熱くなるので取り扱い注意です。焼くとしっかりした硬さになって、表面のもろさもなくなります。ここで完成でもいいのですが……

【5】ニスを塗る

専用のニス「Yu~」があるので、それを塗っていきます。このニスを塗って焼けば、食器としても使える耐水性とつやが出るのですよ。食器作ったことないけど、箸置きとか小皿作ったりしてもいいかも。

筆でまんべんなく塗ります。あんまり一か所にたまっちゃうと焼いた後もニスがたまってる感じになってしまうから、くぼみとかはとくに丁寧に塗るのがよさそう。

私は丁寧じゃなかったのでちょっと尾のあたりに……ニスの厚さが……

【6】完成~~

ニスを塗って焼いたら完成です!

写真向けにパールやビーズなど入れたりして。

サイズ感はこんな感じ。手乗りハト!

横顔。
色や表面の雰囲気、これはサンショウウオの置物を作るといいかもしれませんな。今度はサンショウウオに挑戦するか。


道具の紹介

使った粘土やニスを紹介しますよ~。

ヤコ オーブン陶土「黒木節」他にも色は何種類かあるのですが、なんとなく渋い仕上がりになる気がしてお気に入りは「黒木節」。

ヤコ オーブン陶土専用 耐水・耐油コート剤 Yu~ 100cc
専用ニス! 置物だったら他の工作用ニスでもいいんだけど、ちょっと食器も作ってみたいな!という気持ちで使ってみてます。つやつやになるよ。塗らないでマットな雰囲気を楽しむのもまた良し。

メーカーサイトもありますよ。
株式会社ヤコ


(以前の記事もぜひご覧ください・【粘土・陶芸】オーブンでできる粘土陶芸に挑戦


さらにオオサンショウウオも続いて作りました!

オーブン陶土で作ってみた・オオサンショウウオ


 

「やってみたまとめ」更新しました

いろいろ画材を試したり、工作したりっていう「やってみたまとめ」を作っているのですが、先日の国会図書館に自作同人誌を納本した件もそこからリンクしてみました。

まあリンク先はここの日記ページなので、新しい記事は無いですけどまた読み返してみてください(?)。今後も試したりやってみたりしたことを記事にしていきますよ!

国会図書館の食堂でごはんたべてきた

前回の日記のあとのはなしです。

国会図書館に同人誌を納本してきてみた。 – 藤村阿智の日記 ひぐらし BlackStrawberry_net
https://www.blackstrawberry.net/yoshida/?p=556

せっかく国会図書館に初めてきたので、利用者登録カードを作ろう!と思ったわけです。でも、あんまり下調べしていなくて、読んでみたい本とか思いついてなかったわけですよ。いくらかデータベースを検索したりして、「こんな本あるんだ~」とは思ったんだけど、まだ全然しっかり見られていないので、次にお預けかなと。

でもこのあと予定もないし、利用者登録カードを作っておくのはいいだろう。と思って、作ってみました。

国会図書館はいいですね、よくわかんない状態で行ってもたぶん大丈夫だと思います。案内が丁寧なので指示通りに動けばよいのです。利用者カードの新規登録申請の紙を受け取って、記入して、身分証明書を添えて提出するだけでできちゃいます。少しだけ待ちます。10分ぐらいってことだけど、私の時はそんなに待たなかったかな。


カードを作ったので、読みたい本は思いついてないけど、売店と食堂へ行こう。と思い立つわたし。売店がとにかく好きです。あとおなかがすいていた。食堂があることは知っていたのですよ。ただ、入り方に不安があった。「どこにも書いてないけど、たぶん利用者カードが無いと入れないんじゃ……」

ざっとしらべた限りでは誰も言及してなかったので、ここに記します。

食堂・売店を利用したいだけでも、カードで入場した先にあるのでカードが必要である

新規登録は新館の方で受け付けてくださるのですが、食堂は本館です。そこまでは調べてあったので、新館の方のロッカーに荷物を預けるように案内いただいた時に

「本館の方に行きたいので、本館のロッカーに預けることも可能ですか?」

と聞いたところ、「もちろんです!ロッカーは複数ありますので、どちらに預けてくださっても構いません!」と優しい笑顔でご案内いただいたのですが、

あとで気づいたのですが……新館と本館つながってた……新館で預けても全然問題なかった、っていうかそっちの方が移動距離的には少なく済んだ。まあ本館の入り口から入るという経験もできたからいいってことにしよう。しかしはずかしい。本館原理主義だと思われたかもしれない。


国会図書館の中なので、カバンは持ち込めないです。でも売店や食堂行く人は財布を忘れずに、っていうかまあ貴重品だから手荷物として持ち込むか。透明ビニールが用意されているので、それに財布と電話ぐらいは一応入れて持ち込む感じですかね。カメラは持ち込めないので預けておいちゃった方がいいですね。

建物内は寒くないので、上着もロッカーに入れば入れてもいいかも。私はマフラーだけ邪魔なので預けましたが、上着も預ければよかったかもな。

で、エレベーターで6Fへ。売店と食堂があります。食堂は誰でも入れるけどほんとにスタッフ向けというか、職員用の食堂~!って感じでした。
食券を購入して、カウンターでわたして、出てきたら受け取って好きな席へ。最初にお盆を持っておいた方がいいです、私ひとり持つのを忘れて慌てて取りに行ってるすきに注文した料理が出てくるという、なんとも間の悪い感じになってしまった。

ラーメンを食べたのですが、残った汁は給湯室で捨ててくださいって書いてあって、給湯室がわかんなくて焦った。食堂を出て、売店も超えるぐらいまで食堂から離れたところにある小さな部屋の中にあるのです。

「給湯室……どこだ~」ときょろきょろしてたら、すれ違った人に「下膳棚は食堂の中にありましたよ!」と教えていただいたり(笑)
「いや、汁は給湯室で捨ててくださいって書いてあって……給湯室何処かな~と思いまして」
「そうなの?そりゃしらないや~」
というちょっと恥ずかしいやり取りを(笑)

(あとで得た情報によると、給湯室で捨てるのは売店で購入したカップ麺などの汁を捨てるときの話のようで、食堂のラーメンとかはそのまま下膳棚に下げても大丈夫なようです……)

ご飯食べた後は、一応ぐるっと1F(2Fだっけ?)の回廊をひとまわりして、雰囲気を堪能してから外に出ました。次はなにか資料を見てみたいと思います。

館内の写真撮影ができないため、文字だけの記事になりました!

 

国会図書館に同人誌を納本してきてみた。

国会図書館と言えば、日本の出版物がいっぱい保管されているところ。しかもずっと保管される。読みたい人は読むこともできる。

出版物と言っても、すごく売れた本や雑誌だけでなく、同人誌も保管してくれるんですって。というか、不特定多数に頒布されたような出版物は納本する義務があると。同人誌も、そんなに部数が多くないとはいえ、不特定多数に頒布してるわけですよ。とくに私の本は同好の士に向けた内輪向けの冊子ではなく、多くの人が読んでくれたらいいな~と思って作成していますからね。条件には合っていますよね。

うちの同人誌一覧です。
https://www.blackstrawberry.net/book/index.html

もう在庫がないものや、そもそもコピー本だったりするものについては持っていきませんでした。在庫があるものを過去の分まで。なんだかんだで33冊も持ち込んでしまいました……1種2冊持っていくと関西にも置いてくれるそうで、せっかくなので2冊ずつ。1種はもう在庫が1冊だったのでそれだけを。17種類ということでしょうか。


これらを持っていくぞ~。近刊だけにするかもしれないと思って、写真のものはとりあえず2018年に発行したもの……

国会議事堂前駅で降りて、国会図書館へ向かう。

この辺わりと空が広いんですよね。国会と、その関連施設が集まってるということですっきりしているし。あと警察の人が要所要所に立っている。

納本制度|国立国会図書館―National Diet Library
http://www.ndl.go.jp/jp/collect/deposit/deposit.html

納本に当たってちゃんと下調べをしました。恥ずかしい思いをしたくない。同人誌を納本したお仲間もたくさんいらっしゃるようで、それらの記事もありがたく読みました。なので私も記します、「納本は利用者入り口ではなく、西口から入る」ということを。

で、皆さん「納本に来ました~」と、上記の西口の写真をUPされているのですが、私はこの写真で勘違いをしていまして。
「いくら通用口だからって、こんな小さな、茶室に入る感じのせまい入り口にしなくても……」と……
「洞窟みたいな入り口だ。わくわくするな。」って、思うじゃないですか……あの、写真に写ってる小さい穴みたいなのは、入り口じゃなくて門をしまっておくための穴?なんですよ!(こんな思い込みは私だけだろうか)この穴には入らず、その石垣に沿って奥へ入ってください! そして建物に入るのです!

入ると警備員の方が阿吽の像のように立っていらっしゃって、たぶん目が合うので

「納本に来ました」と言えば、受付するように促してくれるでしょう。
受付の方には「入口はこっちじゃないんですよ」と言われましたが、その時も警備員の方が「納本の方です!」と助け船を出してくれたので、安心できました。もしひとりだったら「え、えと……あの、、わかりました、、」って外にでて「わーん、納本チャレンジ失敗だよ~」と泣いて帰るところです……。

受け付けでは指示通りに台帳へ記入し、教えて貰ったルートで納本カウンターへ向かいます。

納本カウンターではベルを鳴らせばすっと係の方が出てきてくださいます。

「のうほんに来ました!」と告げて、本をだして、見てもらって、受領書に必要事項を書きこんで提出すれば終了です。

希望すれば納本時に「代償金」というお金が、冊子代金の半額支払われるそうなのですが、私も近年のものだけでもやってみようかなと思いましたが、ちょうどお昼時だったこともあり、その担当の方がお昼休みだと言われてしまって。お昼休みあけまで待つ!!!とも思ったけど、一応費用も税金から出てるわけだしなあ~と思いなおして全部寄贈することに。とりあえず国会図書館で永く保管してもらうというのが今回の目的でありますからね。

受け取っていただいたので、このあと何にも問題が無ければデータベースでも検索できるようになると思います。

一応納本の義務があるとはいえ、万人にやった方がいいと言えるかと言えば、そうでもないというか、作ってる本によってはそんなに長く残っても困るって場合もあるでしょう。だからまあやりたい人がやればいい(同人誌については)と思うのですが、私はちょっと「これは意識が変わるなあ」と思いました。

国会図書館がどれだけこのあとも続いていくのか、日本はどれぐらい続いていくのかわからないですが、とりあえず日本が終わったり、国会図書館をやめたりしない限りは私の書いた本が残るわけです。漫画とかもこれで残ります。私は出版社から本を出していないから、今までほとんど残るあてもなかったのだけど(一部出版社の発行物に記事を書いているので、これまででもゼロではなかった。でも自分で納本しようと思うまではそのことに思い至らなかった)。

文房具の同人誌なんかは、もしかしたら私しか記録していない文房具や、文房具を使った感想もあるかもしれない。そしたら、将来・ずっと未来の人が、〇年前の文房具ってやつを使ってた人の感想はどうだったのかな」って思った時、国会図書館で「おっ文房具の本があるぞ。こういうこまごました分類があって、ニッチな商品までいろいろあったんだな」って思うかもしれないじゃないですか。

私自身も、いまから300年前の道具とか、もっと昔の道具とか、どういう気持ちで使ってたか知りたいって思うことありますし。いまは当たり前のものが出てきたときの人々の反応とか、もうなくなってしまったものを使っていた人の話とか。

漫画ももしかしたら読まれるかもしれないし。誰も興味を持たなかったら、ずっとずっと眠るのかもしれない。それはそれでいいかな。

とにかく、今後なにか同人誌を作るときは、「これを国会図書館に納本して、ずっと残すんだ」と思ったら、描く内容も変わっていきそう。私と一緒に眠る、私の言葉や、愛した道具たち、物語。なんかワクワクします。

いつも読んでくださる読者さんのことを考えて書いていたけど、加えて未来に読むかもしれない誰かのことも考えてみたいと思います。


【関連記事】

国会図書館の食堂でごはんたべてきた – 藤村阿智の日記 ひぐらし BlackStrawberry_net
https://www.blackstrawberry.net/yoshida/?p=562


【参考にしたサイト】

納本制度|国立国会図書館―National Diet Library
http://www.ndl.go.jp/jp/collect/deposit/deposit.html

国立国会図書館に同人誌を納めに行ったよ。 | 夕立ノート
https://mofday.info/national-diet-library-doujinshi/

国会図書館に、プリキュア同人誌を納本しました。 – プリキュアの数字ブログ
http://prehyou2015.hatenablog.com/entry/kokkaitoshokan

技術同人誌を国立国会図書館に納本しました at www.morihi-soc.net
https://www.morihi-soc.net/?p=1135