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バスケ部の男子

前々から何度かココ(Other)に描いていますが、私は高校のとき男子バスケットボール部のマネージャーをやっていました。
ぐうたらマネで男子の皆さんは苦労されたことでしょう。(笑)
(男子って響きが良いですね…ああ、男子。)

良い思い出、苦い思い出、いろいろありますが。
良い思いではここであまり語っていません。大切にとっておいてあるんですよ。

そこで、今回は「当時は悩んでいたけど、今となっては笑える悩み」をご紹介。
ああ、今の性格・度胸で戻れたら…きっと楽しいだろうなぁ!

 私がバスケ部にいた当時は、「スラムダンク」「DEARBOYS」などの少年漫画が人気で、同時にバスケット人気もとても高かった頃です。
当然たくさんの部員が入ってきますよね。その中にはカッコイイ男子も含まれてくるわけで。
もともとカッコイイ人がバスケをやっていると、さらに3割増ぐらいでかっこよく見えてくるから不思議です。
ベランダには部活を見学する女性がちらほらいました。
男子もわくわくするようで、「あの女子、誰が目当てで通ってると思う?」とか
「マネ、ちょっと調査してきてくれよ」などの話題がでます。

女子の連絡網は発達しているので、(笑)実は知っていたりするんですが
そうやすやすと本人に「あの子はあなたがお目当てなのよ★」なんて教えませんよ。
こっそり見守るのが楽しいんですよ…
あ、いま彼が近くに行ったからあの子喜んでるだろうな、とか微笑みながらね。

 そういうほほえましいことばかりだったら私も楽しいんですが、
大概「一番近くにいる女性」つまり私が、女の子たちの嫉妬の的になることもあるのです。
歴代、マネージャーは一番仲良くなりたい同級生達とは仲良くなれず、先輩・後輩とは仲が良くなる傾向があるので、
私も同級生の男たちと仲が良かったわけではないのですが…
喧嘩したりバカにされたり、足蹴を食らったり追い掛け回したりという姿がうらやましく映るようなのです。(笑)

 で、私が悩んでいたのは、女子バスケ部と合同で練習をしているときのこと。
あからさまに私を男子たちから離そうとする人がいるんですよね。
「な、なんで邪魔するの?」と最初は不思議だったんですが、
ある日遠くから陸上部の女の子が大声で
「ちょっと、あの子が彼に近づかないようにちゃんと見張ってるでしょうね!?」
「はーい、大丈夫、近づけてないよー」
と女子バスケ部の子と連絡をとってるじゃないですか。
女子バスケの子は私のほうをちらりと見て、また彼の近くにスタンバイしていました。

私がいることを知ってて、あの大声。彼女は牽制球を投げてきたわけです。
「わかってる?彼に近づいたら、私も、私の友達も黙っちゃいないから」
片思いをよせるのはかまわないんですが、私を巻き込まないで欲しいとそのときはホントに悩みました。
毎日そんなんなんだもの。

他にも、教室まで連絡を伝えに行ったらクラスの女子が全員にらみつけてきたり、
言伝を頼まれたり、ンモー!となることが多かったのです。
……私にとっても、なんだか息子に彼女が出来るような不思議な気持ちで
「誰にも彼女なんて出来なければいいのになぁ」とこっそり思っていたりしました。


そんなあのころに、今の余裕な大人になった(?)私がいけたらなぁ!とたまに思います。
もっと反撃したり、彼女達を手のひらで転がして遊んだりいろいろ出来たんじゃないかな?
ああ、楽しそう。あの頃にちょっと帰ってみたいなぁ。

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